金曜日, 12月 28, 2007

ダリア三昧


27日の出荷で今年の出荷は終了。

12月もうまい具合にダリアの出荷が続き、ダリア三昧で締めくくることができた。
今後は、球根掘り上げを急ぎ、球根を確保して来季の栽培計画を決めなければならない。
ダリアの球根確保は意外に難しく、品種によって出来る数が大きく異なり、また出来ても首が折れやすいものもあり、掘り上げてみないと数が決まらない。さらに保存中のロスも生じるので植えて芽が出るまで最終的には確定しない。

”球根増殖の容易さ” これも重要な品種選びの要素であるが、それ以外にも 花の美しさ、花持ち、栽培しやすさ、などいろいろな要素があり、すべてを兼ね備える品種にはなかなか巡り合えない。
来季もいくつかの品種を取り入れ、その出会いに期待することになるが果たして? 来季も「ダリア三昧」を楽しめそうだ。

年明けの出荷は3日から始まる。どんな年になるやら?

火曜日, 12月 25, 2007

もみがらくん炭


もみがらくん炭という何かと重宝する資材があります。

当地JAではこれの製造・販売をしており、¥1,090/100リットルと非常にリーズナブルな価格なのでおおいに利用しておりましたが、先日買いに行ったところ「製造する機械が壊れ、販売中止」とのことでした。修理費のめども立たないので、再開の見通しもないそうです。
困っていたところ、shinさんより某ホームセンターで売っていることを聞き、早速買いにいきました。¥715/50リットルと割高ですが、買ってみました。
ただし、これは中国製です。


”中国製”でないものを探すのが困難なくらい日常生活の中に”中国製”は浸透していますので、いまさら驚くほどのことではないのでしょうが、もみがらくん炭まで”中国製”というのはちょっと考えさせられてしまいます。
そう思うのは私だけでしょうか?


水曜日, 12月 19, 2007

天地返し


数年ぶりにトレンチャーを稼動させました。
たまには動かさないと機械も錆びついてしまうので、特に必要があったわけではありませんが動かしてみました。

当初は、借り受けた水田の硬盤を破砕して排水を良くしないと花き栽培には条件が悪いので、その作業をするためにトレンチャーを使いましたが、久しぶりに使ってみるとやはりその威力は絶大で40~50cmの耕土を楽に確保できるのがわかります。トレンチャーは通常後進で溝掘りですが、この場合、前進掘りで天地返しと砕土を同時にするような作業となります。
しかし、難点は多々あります。
1.スピードが遅い、毎分1m程度しか進まない。
2.幅は30cm程度しか掘れない。
3.下層の石をほりあげるのであとあと石拾いが大変。
しかしながら、それでも使う価値は十分にあるでしょう。

土壌の物理性を改善するには三相分布が重要ですが、水田の場合水を貯めるような土壌になっているので、まずは排水性を高めないことには始まりません。排水が悪ければ土壌が改善されることはまず無理でしょう。
化学性、生物性の改善といってもこの物理性が悪ければ、その改善も効果的ではないでしょう。
そこで、頼りになるのがコイツです。

この作業を毎年数棟ずつやるとしても、せっかく出来た新たな作土を重い機械で踏み潰しては意味がないので、そうならないようにして、数年はこの作土をキープしたいものです。

金曜日, 12月 14, 2007

研修・忘年会 開催される。

昨日は当地青木村切花出荷組合の研修・忘年会に参加しました。

研修会では始めに、先日実施された土壌検査の結果について普及センターより説明・指導をいただきました。
毎年のことですが、これによって土壌の化学性(化学的要素)を改善しようとするのですが、何年経っても理想的な形にはなりません。ただ、過剰にならなければ修正は効くし、害にはならないのでそうならないような栽培を心がける「戒め」という意味がこの土壌検査にはあるのだと位置づけています。
そう思いつつも、土壌改善の一番は物理性が重要で、化学性・生物性は二番手の話なので、物理性さえ改善されていれば、
化学性・生物性は何とかなると思っています。

次に福花園種苗の福永さんよりいろいろな品目の案内・説明をいただきました。多種多様な切花の中で今後の栽培の中に組み入れていけるもののヒントがありそうでした。

その後も様々な方からご意見を伺い、恒例の忘年・懇親会へと移行、最後は温泉にて疲れを癒すいつものパターンで終了となりました。


(余談ながら、老人会のような組合はいつまで続くのかと集まりがあるたびに感じてしまいます・・・・・。)

月曜日, 12月 03, 2007

球根貯蔵

引き続きダリアの球根のこと。
いよいよ球根をパッキングして貯蔵庫に入庫し始めました。来春まで浅い眠りについてもらいます。

快適に眠ってもらうためには貯蔵期間中の温度・湿度がポイントになってきます。
温度が高すぎると芽が動き出し、低すぎると腐りが生じます。また、湿度も高いと腐り、低いとしなびてしまいます。適度な環境を維持しなければならないのですが、その按配が難しい!
さらに今年は別の要素が加わりました。
球根を堀上げる時期ですが、11月に堀上たものは休眠が深く、その後年末になると休眠は浅くなるようです。ならば年越ししてから堀上げ、分球、芽だししてそのまま早春に植えつけると言うこともできるかもしれません。
いずれにしろ、堀上の時期を数回に分けて結果を探って見たいと思います。

まだ、これなら確実だという方法にはたどり着いておらず、今のところ貯蔵球根のロスがかなり出ます。
今季もどうなるか確信はありません。

ダリアの球根は、1球¥2000 するものもあります。1球植えて、1株から10球の球根を得られればなかなか楽しい”株”への投資となるでしょうが、高価な品種ほど増えないのですねぇー。

木曜日, 11月 22, 2007

雪化粧


秋は一気に過ぎ去っていってしまいました。
昨晩より小雪が舞っていましたが、朝起きたらうっすらと雪化粧です。 11月に積雪があったのは花作りを始めてから1度あったかどうかというくらい稀 有なことでしたので、あわてて冬タイヤに交換をしました。
この地は長野県といっても太平洋側の気候、関東の気候に準じますので、雪が積もるのは南岸低気圧の通過時の方が影響があります。冬型で積雪 があるのは1~2月の厳寒期だけで、大雪になることはありません。


この時期から冬型で積雪と言うことは、かなりの冷え込みがあるわけです が、ハウスの中にはまだまだ咲く勢いのダリアがいます。この冷え込みが続けばその勢いも止まってしまいますが、それまで 仕切りと油の価格のバランスを見ながら、採花終了の折り合いをつけていくことになるでしょう。

ラビエンローズ

月曜日, 11月 12, 2007

休眠も間近です。

今年は紅葉が鮮やかです。寒暖の差が大きいのが要因ですが、冷え込みは例年ほどではありません。
要するに温度差が大きいが気温は高めで推移していると言うことでしょうか。


夜温がそれほど下がらないので、暖房機の稼動もわずかで助かっています。ダリアもまだまだ咲いてくれそうな気配で、内張りを設置していない現状でこの勢いなら冬越しもできるかも?と淡い期待をしてしまいます。しかし、今後夜温が下がっていけば厳しい現実に戻るでしょう。
高冷地の厳寒期にダリアを咲かせようなど欲をかいてはイケマセン。欲張って上手くいくことなどアリマセン。燃料の灯油代も上がる一方だしネ。

電照の効果で休眠はしませんが、夜温が下がれば生育は停止するので、今後は休眠させて球根の堀上作業に移るのがここ高冷地では妥当でしょう。
その後休眠打破させた球根で促成栽培に移行できればおもしろいのですが、それもやはり”温度”が必要なことなので、どうなるでしょうか?
いずれにしろ長かったダリアの出荷もまもなく終了のようです。

木曜日, 11月 01, 2007

値上げの秋

11月になりました。今年の秋は早足で過ぎていきそうです。
圃場から見える山の紅葉は進みが早く、稜線はもう冬間近です。

寒さも急いでやってきそうですが、この秋は値上げラッシュの秋になり懐も寒くなりそうです。
ガソリンを筆頭に食料品の軒並みに値上げが続いています。そして来年にはビールの値上げ。イタイ!
原因は原油の高騰が一番ですが、それを引き金にバイオ燃料需要の高まりが穀物生産構造のバランスを大幅に崩し、様々な食料品の値上げに結びついています。
また、中国が今後いっそう資源の輸入国に転じていくので、この値上げはまだまだ序章と言えるのでしょう。(インフレ誘導の国策もあるし。)

身近に考えれば出荷用ダンボールが20%の値上げされました。中国の需要増加で古紙の価格高騰が要因の一つだそうです。その他資材も石油製品をはじめ上昇していま す。価格据置きでも送料を負担して欲しいという話も出てきています。冬季栽培の燃料代の上昇、経費の増加は避けられそうもありません。

経費は増加の一途、しかし切花単価・売上は伸びず収益の減退に直面するのは早晩やってきそうです。値上げで根を上げないような対策を講じたいところですが、どうなるでしょうか?

冬は経費がかかるので栽培を休み、夏は切花単価が安いので経費倒れにならないように休む。そういう経営・生活、してみたい。誰かやってる?

火曜日, 10月 23, 2007

露芯するダリア

このところの冷え込みが増してきたので、ダリアの暖房を開始しました。6月から続いてきた出荷も終了間近となり、電照加温で最後のひと稼ぎといきたいところです。

ダリア:リラ

このところずいぶん露芯する花が目立ってきました。花弁が少なくすぐに中心部が見えてしまうのでボリューム感がなく商品価値がぐっと下がります。
品種によって露芯しやすいもの、そうでないものがありますが、同じ品種でも株によって異なることもあります。電照ランプの直下でも露芯してしまうものもあります。電照は休眠回避には効果があることは確かですが、露芯には株の力など他の要因と相乗するようです。
いずれにしろ、この露芯の早晩性は来季の品種選定の一つの要素でもあります。

木曜日, 10月 11, 2007

メジャーのダリア

今日は青木村切花出荷組合の視察旅行に参加して、JA南信州、K氏の圃場を見学してきました。 第一印象はダリア専作のその作付け規模に圧倒されました。
各ハウスを見せていただきながら栽培に関する詳細な説明ををしていただき、さらには細かな質問にも応答していただき有意義な時間を過ごさせてもらいました。

同じ長野県でも気候の違いから実践できないようなこともありますが、栽培の参考になることも多々ありましたので、今後のダリア栽培につなげていきたいところです。

水曜日, 10月 03, 2007

秋風

厳しい残暑だった9月が終わり、ようやく10月、ここ数日は風が冷たくなってきました。
稼ぎが少ないとこの秋風が身にしみますね。
涼しくなって来ると暖房の準備も必要ですが、燃料代を思うとなお秋風が身にしみます。

その先はダリア球根を彫り上げ貯蔵する作業が待っていますが、今年は貯蔵する球根の量が増えるので貯蔵スペースを増やさなくてはなりません。経費をかけずに済ませたいところですが、寒さの厳しい当地ではそれなりの対策をしないと球根は腐ってしまいます。やはり経費はそれなりにかかり、秋風がさらに身にしみることになりそうです。


某市場にダリアを出荷するとなんでもかんでも@¥100、おおむねそんな仕切りがきます。
100円ショップじゃあるまいしもうすこしメリハリがつかないかと思いますが、安値にならないだけ良いと言うことでしょうかね?秋風が身に・・・・。

月曜日, 9月 24, 2007

喉元すぎると熱さ忘れる


暑さ寒さも彼岸まで。 さてこれで涼しくなるでしょうか?紅葉、初霜と季節が順調に推移しなくなった昨今、今後はどういう展開となるでしょう?
いずれにしろ涼しくなってもらわないとダリアの出荷が増えすぎてオーバーワークになってしまいます。 芽かきのほうも手が回らない状況なので先が思いやられます。
さらに、電照もしているのでまだまだ出荷は続きます。
こんな作付けをしたのが間違いなので、来年はもう少し作付け量を減らそうと今は思いますが、「喉元すぎると熱さ忘れる」で恐らく来年もまた同じようなパターンになるのでしょうね。学習ができません。

ここにきてダリアもいろいろな品種が咲き揃い、圧巻です。なんといっても種苗会社や某ダリア園のカモになっていない品種なので”売れ筋”です。
しかし、”売れ筋”と思っているわりに売れていない?????

木曜日, 9月 13, 2007

秋の日はつるべ落とし


はるかぶりのブログの更新です。
何で更新されないのかと人ごとのように見ていたら、それもそのはず自分の順番だったのですね。全くの勘違い、これも忙しさのせいでしょうか?

このところ毎回の出荷量がどんどん増えてきて忙しくなりました。うれしいことなのですが疲れます。特にダリアの芽かきが追いつきません。アルバイトを頼みたいくらいですが、山奥まで来てくれるような方はなかなか見つかりません。


結局、自力でやるので採花の時間が遅くなってしまいます。そうなるとお世話になるのが”投光器”、秋になり日に日に日暮れが早くなってくると、これを灯さないと採花作業が終わりません。ただし色物は見にくいので白、シルバーの花で使っています。
重宝しますが、調整作業が楽になるわけではないので、これを使わないですむことを望んでしまいます。しかし、零細農家にはそんな贅沢は無く、安さにもめげず、延着にも負けずただただ採花、出荷をするのみです。

なお、薄暗くなってからのご注文のFAX、お電話は投光器がある2箇所の花のみなら対応可能です。2箇所とはあれとこれです。よろしくお願いします。

金曜日, 8月 31, 2007

La vie en rose  ばら色の人生

La vie en rose (ラヴィエンローズ)

酷暑の8月も終わりました。
ようやく過ごしやすい季節がやってきますが、同時にまた台風シーズンの到来でもあります。台風とのお付き合いはできるだけ遠慮申し上げたいところです。

秋はダリアのシーズンでもあります。秋の出荷用に仕込んだ品種が順次開花を待っています。 もちろん価格の上昇にも期待を寄せていますが、さて、期待通り「ばら色」となるでしょうか?

木曜日, 8月 23, 2007

TSWV

久々の雨でした。これでずいぶん涼しくなりましたが、これからは日に日に秋に移り変わっていくことでしょう。


今年はダリアのウィルス 病が顕著に現れています。品種によってはかなりのダメージです。TSWV(トマト黄化壊疽ウィルス)によることは判明したのですが、これが球根に由来する のか、スリップス(ミカンキイロアザミウマ)の媒介による感染か、あるいはその両方かは定かではありません。

先日から農業改良普及センターにより、スリップスの飛び込み状況を調べて頂ける事になりました。7日毎に粘着トラップで捕獲した数量をチェックするそうで、収集した通年のデータをもとに防除の重点時期が明らかになってくることと思われます。
しかしながら、農文協の「ミカンキイロアザミウマ・・・・」を読み直してみましたが、これは難敵で防除で簡単に押さえ込むことはできそうにないことをあらためて認識させられました。

仮にミカンキイロアザミウマを防除できたとしても、購入球根が感染していればTSWVは防ぎようはありません。結局はエンドレスの戦いになってしまいそうです。
最善策は定期的にウィルスフリーの苗を供給する方法を確立することでしょうが、現時点では簡単ではありません。当面は「感染してもマスキングで発症しない品種」でなんとか切り抜けたいものですが、そういう品種がうまい具合にあるでしょうか?????

水曜日, 8月 15, 2007

冬支度

暑い、暑い、仕事が進みません。
暑い、ビール、暑い、ビール、草刈り、そしてまたビール。
ビールは進みます。


まだ暑い盛りだと言うのに、冬支度が始まります。
ラナンキュラスの冷蔵開始。年内出荷の出荷量を増やすには品種・冷蔵期間などまだまだ試行錯誤の段階ですが、雪に囲まれる当地での冬の出荷には頼りになります。
しかし、この品目もダリア同様作付けが増え、単価の下げが予想され、また、暖房の燃料代は高騰しているので、今後はどうなることやら。

でもそう深刻に考えてもしかたがないので、働けるだけ良しとしましょう。

火曜日, 8月 07, 2007

毎日暑いです

毎日暑いですね。東・北日本は冷夏などと言われていましたが、暑い夏になっています。

スーパーコンピューターで解析していても当たらない気象予報。この程度なら予報などと言わず「予想」にしたほうが相応しいのでは?気象予報士も「気象予想屋」に呼称変更。そうなれば競馬の予想屋程度のイメージになり、外れても気にならないかもしれません。外れても謝らないことにかわりはありませんが・・・・。

暑さとともに虫害も多くなってきましたが、静電噴口がいい仕事をします。特にダニとの戦い、以前はダニに打ち勝つことなどありえませんでしたが、静電噴口で結構優位に戦いを進めています。

これでダリア栽培も安心かと思いきや、最近はシンクイムシのゲリラ攻撃を受けています。地際を狙われるのでほとんど目が届かず、気づいたときは手遅れで瀕死状態、さすがの静電噴口でもお手上げです。
さらにこの一週間で潜伏していたウィルスが猛威をふるってきました。品種によってはかなりの頻度で発症、重症になりそうな気配です。

いろいろ考えると頭が痛いですが、「完全制圧」などと考えずに「なから」で良しとするしかありません。物事アバウトに考えないとね、この暑さでは頭も回らないので、無駄な抵抗はやめとりあえずビール。

月曜日, 7月 30, 2007

お薦めダリア-続編-


先日よりダリア「ラネージュ」を僅かながら出荷していますが、デビューしたばかりなので既存品種と勘違いされることもあるようです。たとえば右側は既存の品種「ホワイトマリー」、そして画像左側がデビューした「ラネージュ」、じっくり見れば違いは明らかで、さらに咲けば全く別物になりますが、興味を持ってみないと似たようなものとして認識されてしまうのでしょうか?

生産サイドでは栽培上明白に異なるのですが、販売サイドではパット見ただけでは同じになってしまうのかもしれません。多くの方に使っていただければ”明白”にラネージュが優れていることが理解され、認知されるのでしょうが、それには出荷量を大幅に増やさねばなりません。しかし、それは当グループの総力を挙げても来年以降に持ち越しの課題になりそうです。


ちなみに今週、某ホテルのブライダルフェアで使っていただけることになりました。当面はこうして少しずつご理解を得ていきたいと思っております。よろしくお願いします。

火曜日, 7月 24, 2007

お薦めダリア


ダリアの出荷量が増えてきました。 今年は栽培品種を増やした上にサンプルや試作品種も多々ありダリア園状態に陥っています。

試作品種も花色や日持ちの確認をしながら、随時出荷していますが、かなり有望な白のダリアがデビューしました。名前はラネージュ、白の綺麗さはもちろんですが、日持ちは特に優れています。
出荷量は僅かなのでめったに手にすることはないと思いますが、一度使えば納得できると思います。
やりの大輪ではなく中輪ですが、扱いやすさも売りの一つでしょう。

出荷量は秋口にはもうすこし増えるでしょう。乞うご期待!

月曜日, 7月 16, 2007

オリジナル

’06年交配オリジナル

「ダリアは日持ちしない花」と言われますが、日持ちする方でないことは確かで否定はできません。特に茎の肉厚が薄いベコベコのものは最悪です。庭植えの観賞用に育種されてきたのが主流で、「切花」としての育種はほとんどなされて来なかった結果そういうベコベコの品種が存在しているのでしょう。


今流行の”黒蝶”、”熱唱”にしろ所詮は観賞用のものを切花にしているにすぎません。切花用には少なくとも”かまくら”(観賞用)程度の茎の肉厚が必要でしょう。

茎が肉厚な、さらには中空部分が少ないダリアを育種をしていけば日持ちのするものが出現するのは間違いありません。
そういう方向で育種をして欲しいところですが、ダリアのプラグ苗を販売しまくり市場を混乱させ、自社だけ儲けることしか考えていない種苗会社では切花ダリアの”改良”を期待しても無理でしょうね。他社はどうかなぁ?

ここは一つ自力で育種するしかないか!

日曜日, 7月 08, 2007

芽かきが日課

またまたダリアのお話。 先日こはたさんも書いておりましたが、最近はダリアの芽かきが日課になっています。 芽かきをすれば花も大きくなり、花首もしっかりし、さらにステムのバランスの良いダリアが出来上がります。 しかし、この作業はなかなか面倒で大変なものです。

当初は嫌な作業だと思っていましたが、作業を繰り返すうちに楽しいものになってきました。 ハウスの中で汗を拭きながら、黙々と手を動かしていると煩悩から解き放たれるような気がしてきます。たまに吹いてくるそよ風で我に返るくらい結構集中しています。座禅ほど大変ではありませんが、どことなく修行をしているような時の流れです。 ひょっとしたら悟りが開け、極楽浄土の蓮台に近づけるかもしれません。

すでにここは蓮の上? 下の画像は睡蓮咲きのダリアでした。

火曜日, 7月 03, 2007

次へ

ラクスパーの出荷も先が見え、来週でほぼ終了します。今年は大幅に栽培品種を入れ替えましたが、おかげさまでまずまずの結果が得られました。うれしいことに花の店萌木さんに紹介していただき、また作り続ける意欲が湧いてきました。品種の入れ替えでまた課題が増えましたが、来季の楽しみにしたいところです。


いよいよこれからはダリア・だりあ・ダリアのダリア三昧です。いろいろな品種が咲き始めましたが、多種多様なそれらを見るたびに頷く日々です。出荷をしてその結果が伴えば、なお納得なのですがなかなかそうはなりません。 ダリアっていい素材だと思うのですがね・・・・。日持ちのいい品種もあるのに「ダリア」のひとくくりにされてしまう。ちょっと見てろ!と言い放って、今日はおしまい。

金曜日, 6月 29, 2007

さらにダリア

すっかり梅雨の気候です。気温も高くなり不快な日々が続くようになりましたが、ダニ、スリップスの不快な活動も活発になり、またヤツラとの終わりのない戦いが始まります。静電噴口とFプラスが頼りです。

ダリアの開花は順調に進んでいます。今年の新顔品種はまだ先ですが、来週からはおなじみの小舟、清雲、清華など中輪のさまざまな品種が順次出荷されます。 ただ価格の方が順調ではないのが残念です。秋まではこれらの品種でじっと我慢し、秋からは新顔品種でドカーンといきたいところですが、いつもの獲らぬ狸で空振りかな?

木曜日, 6月 21, 2007

ダリアの出荷開始

フィダルゴ・ブラッキー

ダリアの出荷が始まりました。まずは今年のメイン品種、F、ブラッキーです。見慣れたせいか華やかさに欠ける気がしますが、生育旺盛で、採花数量も多いことから経営に必須の品種です。

今後さらに多数の品種が出荷される予定です。

ブラックキャット

火曜日, 6月 12, 2007

スカビオサ・オリジナルセレクション

スカビオサ・ソフトピンク

数年前に選抜増殖したものがようやく出荷になりました。かっこつけて言うとオリジナルセレクションです。ピンクの柔らかなふわふわ感が売りです。

しかし、この時期は他の草花同様、スカビもすぐに満開になるので不人気のようです。まだ色の固定された品種がない頃は良く売れたのに、流行の浮き沈みは儚いですね。
それでもご注文お待ちしております。

水曜日, 6月 06, 2007

ようやく花盛り


五月中はなかなか咲かなかった花もここに来て一気に咲いてきました。 夜温もようやく10℃を超えるようになり、挿し芽の発根も進んできました。 しばらく忙しくなりそうです。 忙しくなければ稼げないので致し方ないのですが、労働に見合った対価=相場かどうかが問題です。 毎年この時期、再生産可能価格を割るものもあり、やる気が失せることもありますが、今年も同様の気配です。早くも、次の仕込みに期待でしょうか?

火曜日, 5月 29, 2007

ダリア・プラグ苗

「農耕と園芸」5月号に◇社のダリア・プレ***マ苗の栽培に関する記事が掲載されていたが、同社の最新カタログにも掲載されていた。これでますます市場にダリア(特に赤・黒系)が出荷され単価を下げていくことになりそうだ。これからは赤・黒系以外の色、さらには花持ちの良い品種が恐らく必要とされてくるだろう。
さて、そういうものはいったいどこにあるでしょう?あなたのところ?


種苗会社のカタログを見ているのも面白いが、”NEW”と言う言葉は曲者だ。響きはいいが、意味にはよく騙される。正しい意味は「これから単価が下がります」と言うのが正解。すでに市場に流通して評価が出たものが”NEW”となり掲載される。まったくもって「新しい」と言う意味は無い。まして高値など期待するのは大きな間違いだ。
では、カタログの用途は何か?カタログに出ていないものを確認するためにある。カタログに載らない品目、品種をチェックして売れ筋を栽培する。
さてさて、そういうものはいったいどこにあるでしょう?わたしのところ?

近日◇社の農場にでかけるので、できれば面白そうなものが無いことを確認してきましょう。

水曜日, 5月 23, 2007

お暑う御座います。

天気予報の「今日は7月並の暑さ」と聞いただけで気力が失せた。案の定、最低気温7℃から日中は27℃まで急上昇、気温差20℃、なかなか体がついていきませんよ。 5月と言うのに7月の暑さ、温暖化も予想以上のペースで進んでいると言うことなのかねぇ。
温暖化対策をいろいろ言われているけど、物を作らない、買わないのが一番の対策に決まっている(現実には誰もとらない選択だけど)。温暖化対策を突き詰めて考えると”施設園芸の花作り”は自己矛盾に陥るわな。わかっていて選択したことだけに*******。「できることから始めよう」なんて自己満足している状況ではないんだろうけど・・・・。うぅ~む。
とりあえずビール。


3月から5月の降雨量は平年の30%程度だそうだ。恐らく6、7月ころに豪雨や洪水の被害が出るくらいの降雨がありつじつまが合ってくるのかもしれない。 こんな気象変化も毎年繰り返されると当たり前の感覚になっていくのだろうね。 適応力があると言うか、学習能力が無いというか・・・・・。
もう一杯ビール。

木曜日, 5月 17, 2007

ブルーベリーか蕨か?

今日は雨、肌寒かったぁー。先日、暑さ対策で挿し芽を雨除けスペースに移動したのにこれでは寒すぎます。適温から程遠いと挿し芽苗を予定通り確保できるか心配になりますが、挿し芽開始が早い時期なので致し方ないか。遅ければ開花が遅れ、収量が減るのでねぇ。


趣味と実益を兼ね、ブルーベリーを作っていますが、その圃場を蕨に侵攻されています。当初はブルーベリー園の蕨だったものが、最近は蕨園のブルーベリーになりそうな勢いです。

ブルーベリーは一斉に結実せず、何日もかけて一粒一粒収穫するので結構手間がかかります、全部収穫するのも大変なので、始めのうちは実つきの枝ものとして出荷しています。枝を多く切りすぎると翌年の収量が減るので、途中からは切り枝はほどほどにして生食用に収穫します。実益と言ってもかなり面倒です。

蕨が増えればブルーベリーの生育も悪くなり収量が減るのは間違いありませんが、蕨のほうが好きだし、ブルーベリー栽培の手間も減るのでそれでも構わないとも思っています。 蕨は酒の肴になりますが、ブルーベリーはなりません。単純明快。

金曜日, 5月 11, 2007

五月の花

山桜の画像をアップしようと思っていたら、昨晩からの風でほとんど散ってしまいました。山桜はソメイヨシノの豪華さに比べれば寂しい感じですが、山の新緑が始まってから咲くので、その緑のなかに浮かびあがり、ソメイヨシノのように自己主張せず、調和のとれた美しさを醸し出します。来年、忘れなかったら投稿しましょ。


5月の母の日ころに大量に出荷できるような花は標高800mの当地では難しく、これと言うものにめぐりあえません。もちろん加温をほとんどしない前提です。
鯛釣草もいいんだけれど、開花のころの霜に弱いのでそれが弱点です。雨除けハウス程度で作ればそれもクリアできるのですが、そこまでの思い入れが湧いてきません。来年はしっかり作ってみようかと今は思っていますが・・・・。

土曜日, 5月 05, 2007

いっきにビールがうまい季節

今日は昨日同様暑かった。ビールが一気に飲めてしまう。ウマイ。
やっと花粉症からのがれすがすがしい季節かと思いきや、夏になってしまった。高原の冷涼な気候を求め当地に移り住んだのに年々その実感が薄れてくる。これではビールがすすみビール腹になっちゃうわなぁ。

温帯の幅が狭くなっているのか、亜熱帯の熱い空気が流れ込むと、温帯でそれが緩和されること無く気温が上昇していく。さらに北からの冷気とぶつかり、その温度差が大きいので豪雨や突風を引き起こす。今年も暑い日そして豪雨をもたらすと思うといろいろ憂鬱になるねぇ。施設園芸ってものは・・・・。


今日もまたまた虫の話

コガネムシの幼虫、畝たてをしていると最近良く出てくる。土壌消毒をしないので飼っているようなものだが、時々悪さをする。植えてしばらくすると地際が食われしおれる苗があるが、これの仕業である。掘ってみると太ったこいつがいる。ちょっとくらいならいいけれどあちこちとなると許せない。
そういう時は「出てきたら金魚のエサにするぞ!」と書いた紙を埋めておくと効果がある。

ウソです
。そんなわけがありません。それができれば無農薬栽培するよね。やはりそこはダイアジノン(粒)のお世話になりましょう。

日曜日, 4月 29, 2007

挿し芽始めました。

挿し芽を始めました 。

交配育種は夢があって楽しいが、さし木、挿し芽もなかなかおもしろい。元の植物とほぼ同じものがコピーできるわけで実戦的な繁殖方法である。ただ、メリクロンなど試験管レベルのものに比べれば増殖の効率がはるかに悪いが、ウチのような小規模かつ少量多品目・多品種栽培には十分活用できる”バイオテクノロジー”だと思う。



さし木・挿し芽をするようになって関連の書物をいくつか買って読んでみた。画像の本もそのうちのひとつだが、著者は私が学生当時の助教授だったことに買うときに気がついた。著者とは学科が違うのでご縁は無かったが、選択して講義を受講しておけば良かったなぁと考えても見る。しかし、当時は勉学の意欲も希薄で必修科目でさえあまり記憶に残っていないので、考えても意味が無いことだろう。「後悔先に立たず」だな。

しばらく挿し芽を楽しみましょう。

水曜日, 4月 25, 2007

オダマキ ブラックバロー


目に青葉、山ほととぎす、初鰹。


ウチの周りの山々も芽吹きが進み、ほととぎすのさえずりも聞こえてきました。日に日に新緑が輝いてきています。圃場では次の出荷品目が出番を迎えつつあります。オダマキ、ブラックバローです。5月には世の中に出たいそうで、現在待機中です。

行き先は単価しだいで変わるそうで、とても現金なヤツです。さて、どこに行くのでしょうね?

お目にかかることがあれば、よろしくお願いします。

土曜日, 4月 21, 2007

ダリア生育中

ダリアが順調に生育しています。

このぶんだと5月にはあれをして、6月にはこうして、それで7,8月はああなるでしょ。そうすれば9月はこうなって「うっふっふ」、あと10、11月は「へっへっへ」 そうなるわけだ。

とらたぬ商会の「獲らぬ狸の皮算用」でした。

月曜日, 4月 16, 2007

芽出たし、めでたし、。

今日はさぶかったぁー。日本酒の再登場です。


先日、ちょっと欲張ってダリア球根を追加購入してしまった。二ヶ所から同じ品種を入手したが画像のとおりの違い。価格は左が@¥120、右が@¥200。これは目方ではなく芽の出方の違いかな?
@¥200のほうはほとんど芽が確認できるが、もう一方は?。芽が出るか否か?芽が出なけれが安くてもお話にならない。


小さくても出るものは出る。芽出しをしていても、どの部分から芽が出るかよくわからないが、芽が出ればすべてよし。
めでたし、めでたし。

水曜日, 4月 11, 2007

ダリアの交配


昨年交配したダリアの種子を蒔いてあります。ダリアの品種は遺伝的に固定されていないものがほとんどなので、交配しても親とは全く異なった形質があらわれます。花色も開花するまで予想がつきません。そんなわけで交配と言っても「下手な鉄砲数打てば当たる」式のもので、採種できた種をすべて蒔くことになります。しかし、蒔いてもものにならないのが大半なので、栽培する場所も無駄になってしまいます。
一昨年交配したものの中から3株ほど気に入ったものができましたが、既存の品種以上のものはなかなかできないと感じました。

これは趣味です。
時間と場所と労力の無駄ではありますが、いつかオリジナル品種ができるのではないかと交配に期待をしています。

木曜日, 4月 05, 2007

苗半作、苗七分作


苗半作、苗七分作などと言うけれど、ごもっとも。草花の出来、不出来は苗次第だ。
発芽して間引き、鉢上げ時に淘汰、定植時に選別、こうして栽培するわけだから、そこそこの出来になる。さらに出荷時に選花され世に出る。
まったく人間の都合に付き合わされる花も大変だ。人間にこんなことをすれば大騒ぎ。非難ゴーゴーだろう。

しかし、これは今に始まった話ではない、かなり昔から”品種改良”の名の下で,人間の都合のいいように淘汰・選抜が行われたてきたのである。今さら「人間の都合に付き合わされるのは大変だ」などと言っても仕方がない。

さて、植物にとってはこれによって悲哀を感じているのだろうか?
ひょっとしたら、ひとつもまともに”人生の花”を咲かせずに終わる人間よりははるかにましだと考えているのかもしれない。

月曜日, 4月 02, 2007

ブルーになる花?



ラナンキュラスの出荷もそろそろ最終段階となってきた。最後まで”踊るラナンキュラス”につきあい多少飽きてきたところもあるが、昨年末より3ヶ月以上出荷が続けられることは山奥の冬にはとてもありがたいことである。

また、冬季は花に追いかけられることがないのが助かるが、そろそろ気温も上がり花との競争になってくる。そして、夏が来るとウチの花は採花に追いまくられるブルーな花になる。 (高値のときや注文が多いとばら色になる。)

やはり、切り前の無い花はいいよね。ブルーにならない花?花は無いか?????

木曜日, 3月 29, 2007

突風?竜巻?なんだこりゃ?


今朝8時過ぎゴォー ドゥドゥドゥーという轟音とともに強風が吹き続けました。コンテナやワラ束が転がりすさまじい風でした。コンテナを拾い集めふと右を見るとハウスの被膜がはがれパタパタしているではないですか、まだ吹き続く強風の中、被膜を片側に手繰り寄せ、とりあえず風が止んでから張りなおすため結んでおきました。
これで一安心と思いきや別のハウスでは画像のとおりのありさま、片側のパイプがほとんど抜けて浮き上がってしまいました。パイプが風で抜けるなんてことは初めてだったので、呆然。どこから修復するか考えあぐねてしまいました。


出荷を終えて、たまたまShinちゃんに会ったら手伝ってもらえることになり、Shinちゃんの力と技とを駆使してもらい夕方5時には2つ目画像のとおりなんとか修復できました。元に比べればまだすこし浮いていますが、これなら十分栽培はできそうです。 Shinちゃんありがとう。

それにしてもハウスが浮き上がってもマルチは被害なしとは理解できません。突風と言うよりは竜巻に近かったのかと考えられます。
いずれにしろ春は嫌いだ。被害があるのはたいてい春の強風。今年はこれで終わりにしてほしい。