金曜日, 8月 21, 2009

ダニ剤

ダリアの出荷が続くかぎり、相変わらずダニの防除に明け暮れております。
ダニ剤のローテーションと言っても、一作一回の使用に限られる薬剤がほとんどなので、次第にネタ切れになってきます。


アカリタッチやサンクリスタルと言った脂肪酸化合物は物理的にダニを死滅させる(=窒息させる)ので抵抗性がつかず何回も使えるので重宝しますが、殺卵作用は無いのが弱点でダニの密度を減らす程度でダニを駆除するには至りません。


「粘着くん」という同様の効果がある商品もありますが、こちらはでんぷんを原料としており、要は「のり」で物理的に死滅させる作用性です。 効果としては脂肪酸化合物の商品と大差は無いのですが、価格が割高なので頻繁に使ってはいませんでした。

これはデンプン液剤で「有効成分:ヒドロキシプロピルデンプン 5%」というものです。
要するにでんぷんを水に溶かしたものだと推察されます。
この容器1リットル入りで¥1,700ほどの価格です。
希釈倍率は100倍ですので100リットルの薬剤を作るのに¥1,700となり、通常使うダニ剤よりも高価なものになってしまい、頻繁に使うのは躊躇したくなる代物です。

ならば「でんぷんを水に溶かしたもの」を自作すればと思いネット検索。
やはり考えている人はいました。でんぷんが成分の洗濯のりを使えばOKです。

画像左側のものは小麦でんぷんとタピオカでんぷんで出来ているもので、500グラム¥78で当地のホームセンター(D2)で入手できました。
これを100倍に薄めて使ってみました。つまり50リットルの「薬剤」が原価¥78で出来るわけです。

さて、効果のほどですがけっこうあるように感じました。
うまく散布できたところでは、成虫はもちろん卵もコーティングされて死滅しているように見えます。

ちなみに100倍だとやや濃いようで茎がべたつく感じがしますが、このべたつきがダニに効くようにも思えます。200倍での散布も今後比較してみたいです。

まだ2回のみの散布ですが、花に散布しても薬害は無く、他の薬剤との混用も問題無さそうです。

ただ、あくまでも感覚的なもので、実証したデータがあるわけではないので、さらに今後使いながら検討していきたいと思っています。

どなたかお試しの方、既に実行済みの方、どんな状況かコメント頂ければ大いに参考になるかと思います。コメントお待ちしています。
ただし、もちろん登録農薬ではないので使用に際しては自己責任でお願いします。

希釈に関してですが、散布時に薄めると溶けきらないものが残りむらが出来るようです。
前日以前にペットボトルなどで水を加えて攪拌して2~3倍に溶かしておくと良いです。
それを長期に保存するにはカビの発生の恐れもあるので、カビ止め材を加えるか冷暗所に置くと良いかと思います。

使用後は固着によるノズルのつまりを避けるため、水を通して洗っておいた方がよいでしょう。

洗濯のりには化学合成の液体のり(クラノール等)がありますが、これもわずかに試しましたが使えるような気がします。

いずれにしろ「粘着くん」を発売している大手S化学、暴利を得ているのと違いますか?

金曜日, 8月 07, 2009

「ビーナス(ヴィーナス)」

今日のお勧めは、白ダリア、ビーナス(ヴィーナス) です。
スイレン咲きの大輪、茎も剛直です。

ブライダルはじめ業務需要に重宝される良品かと思います。
画像よりもさらに大きく開花し、白さが映えます。

今日も突然の注文があり、宅急便で都内の某有名ホテルに向け発送しました。

今日は草刈り作業中に蜂の巣を引っ掛けたのか、蜂の大群の猛攻を受けてしまいました。
飛び跳ねて逃げ、切り抜けたかと思ったのですが、右手親指の付け根を一ヶ所刺されました。

その後、村の診療所に診てもらいに行きましたが、
「蜂は黄色の3cmくらいのものでした。」と説明すると、
すかさず先生曰く、「アシナガ蜂だね。」と。

私は「足は長くなかったですよ。」と言うと
先生「アシナガ蜂だけでも18種類はいて、足の短いのもいるんだ。」と

私がまた「スズメバチの小さい感じのものですよ」と言うと
先生「スズメバチも14種類くらいいるが、アシナガと毒の種類は同じなんだよ。」と言いながらスズメとアシナガの形態の違いを図を描いて説明してくれました。

この先生、実は蜂の研究の第一人者なのです。
蜂に刺されたときはすぐに毒を出して、ここで診てもらうのが一番です。
ただ、この先生ご高齢なのでいつまで診療を続けていただけるのかが、村の悩みでもあります。

処方された薬を飲んで、症状は幸い軽く治まりそうですが、残念ながら、今夜の晩酌はなしです。