火曜日, 11月 29, 2016

コナジラミ その後

自家用野菜のコナジラミが多発しているところに設置してみました。
結果は、

電極の格子に引っかかっています。
掃除してかき出すと、右の画像の通りで結構獲れます(2晩経過)。


コナジラミは 黄色(590nm)、黄緑色(525nm) 、近紫外線(355nm) の波長に誘引効果があるようです。

黄色灯の分光分布を見ると誘引に有効な波長が出ていると思われます。

目的の育苗トンネルで効果を発揮してくれることを期待します。

日曜日, 11月 27, 2016

コナジラミ

ネタが特に無いので、ついつい更新を先延ばしにしていたら11月も終わりになってしまいました。

さて、きょうのお題は「コナジラミ」。

ここ数年育苗の苗床にコナジラミが多発するようになってきました。
コナジラミはアブラムシほどの害はなく、ウィルス感染もたいしたことは無いかと
高を括っていましたが、そうではないようです。

ダリアの挿し芽増殖はここで行うのですが、育苗中にウィルス感染しているようです。
元株が感染株でないのに苗がことごとく感染している場合もありました。
結果、圃場のダリア感染株は増える一方です。

状況から考えてコナジラミが伝播している疑いが、限りなく大きいのです。

これの防除ですが、厄介です。
薬散はもちろんですが、粒剤、くん煙等手段を講じても生き残ったやつが、すぐに増殖します。
黄色粘着トラップも効果はありますが、全ては捕獲できません。

ウィルス媒介ですから、吸汁される前に処置しなければ意味がありません。
困ったものです。


育苗苗床は4坪ほどのトンネルです。
前述の対策に併用して、電撃殺虫器を設置してみることにしました。

殺虫器の電球は4Wのブラックライト蛍光灯です。
紫外線発光でそれなりの効果はあるのですが、黄色灯に変えます。

通常の蛍光灯にランプペンで黄色に塗ります。

殺虫器のブラックライトと交換して、準備完了。

コナジラミは黄色に集まりやすいので、効果があればよいのですが・・・・。

多分、夜間ならブラックライトでも黄色灯、あるいは普通の蛍光灯でも効果は大差ないかと思いますが、昼間は黄色灯の効果はあるでしょう。

 捕らぬ狸の皮算用になるか?ならないか?


参考に友人が測定してくれた分光分布画像を貼り付けておきます。

黄色灯

普通の蛍光灯

ブラックライト(殺虫器についている)



日曜日, 7月 24, 2016

花弁の傷み

ダリアの出荷方法は5本束を4つ計20本をクラフト紙に包んでELFで出荷している。
ゴミになるスリーブは使わない。

以前からであるが、時々花弁の先が傷んでいるというクレームをいただくこともある。特にヴィーナスでのことが多い。毎回そうなるわけでもなく、たまにである。またその日のすべてがなるわけでもなく、一部に限られている。

原因を推察するのであるが、輸送中に何が起こっているかは特定には至っていない。
ただ「クラフト紙と擦れるからではないか?」とのご指摘が多い。

そんなわけでインナーに紙を1枚重ねてみることにした。


しかし、全てにインナーを使うと作業時間が長くなり集荷受付時間に遅延することになりそうだ。

紙は以前使っていた「フローラエース」、1枚85円以上で1/4カットで使う。



手間とコストを考えると「注文分」のみ使うかと考えている。
いずれにしろ、効果のほどはしばらくやってみないとわからないだろう。

1枚3円程度のライス紙が入手できそうなので、そちらも随時試してみよう。

火曜日, 7月 05, 2016

ダリアの水揚げ


ダリアの鮮度保持剤には 切り花ながもち液「美咲ファーム」を使っています。
100倍希釈、常温5時間以上の施用ですので、切花調整後出荷までの時間、これを使います。
その後輸送にはELFバケットを使い付属のバケット輸送用クリザールを使用します。

これで、必要十分な鮮度保持ができるのですが、世の中にはもっと儲けたいと考える営業上手な方々がいます。
クリザールブルボサス
「ダリアには他社製品より効果が高い 」との売り込みで各産地で導入されつつあるようです。
しかし、私の昨年夏のテストでは美咲ファームとくらべて5日保持のところが、6日かなという程度で、涼しくなれば大差ないものでした。
担当営業社員はグラフを示し熱心に説明していましたが、5日保持できれば生産者としては十分やるべきことをやっていると思うので、1日程度の差にこだわる営業社員の話には違和感を感じました。

通常採花から2~3日後にはエンドユーザーの元に届くわけですから、5日保持できれば生産者として責務は果たしていると言えるでしょう。
更なる日保ちは、小売店、購入者、あるいは仲卸のいずれかの段階で後処理用の鮮度保持剤を使うことによってはかられるれば良いでしょう。
生産者が鮮度保持のすべてを請け負うのではなく、各段階で役割分担すべきだと思います。



そもそも、このクリザールブルボサスはクリザールの家庭用製品に分類されています。
つまりはエンドユーザーが使うための商品です。だから1リットル用の小袋なのです。
生産者が利用して効果があるのでしょうが、大量に使う生産者が一つ一つ小袋を開かなければならない手間は馬鹿げています(今は2kg缶もあるが) 。
また、粉なので溶け易いといっても液体の剤に比べればすぐに混ざるわけではありません。


こんな手間をなんで生産者がするのか?騙されていませんか?
生産者に売る前に仲卸、小売店、エンドユーザーに地道に営業すべきところを、売れないのでうまいこと生産者に大量に買わせようという企てのようにも思えます。


いずれにしろ、美咲ファームは他剤より安い
そして、それなりの効果があるのでこれで十分です。
そう思いませんか?

蛇足ながら、鮮度保持剤の基本は採花後最初に水揚げで使うことです。
輸送用鮮度保持剤で水揚げ後に使っても効果は薄れます。
(雨の日の採花では植物体はあまり水を吸い上げません。 つまり、植物体が水を欲しているときに
 鮮度保持剤を吸わせるのです。)
この辺の基本条件を無視して比較検査をしても意味がありません。






日曜日, 6月 19, 2016

ダリアの茎頂培養

今年はダリア数品種の茎頂培養を委託し、セル苗仕立てのものを植えました。
(ウィルスフリーの条件での委託ではありません。)

生育は非常に旺盛ですが、モザイク症状が出ております。やはりモザイクウィルスは残っているのでしょう。

しかしながら、若干の温度差で発症したり、しなかったりのようです。

北側のうねでは外気がすずしいのかほとんど発症せず、

内側のうねは多発でした。

このモザイク症状は生育とともに消えていくと思われますので、今年の栽培は何とかなるでしょう。
しかしながら、この株からできる球根を来年の栽培に使った場合、モザイクウィルスがかなり影響してくると予想されます。
先が思いやられます。


火曜日, 6月 14, 2016

モナリザ その後

生育順調です。 忘備録程度に画像をアップ。
6月14日

 5月29日

日曜日, 5月 29, 2016

モナリザ

冬の内職の準備。
モナリザを種から作ることにしました。
 5月10日播種。
発芽は良好。7割程度の予想を大きく上回る発芽率です。
このまま育てば苗が余ることになりそうです。
5月29日の状態

日曜日, 5月 01, 2016

セル苗 ダリア

セル苗植えました。

球根や挿し芽ポット苗に比べ、セル苗(メリ苗)はやはり楽ですね。

 こんなに楽だとすべてセル苗にしたくなりますが、育苗スペース、労力から考えて無理かな?
あっという間に植え終わりました。

土曜日, 3月 26, 2016

プラグ苗仕立て

ダリアの挿し芽をプラグ苗仕立てでも作ることにしたので、用土を変えてみました。

通常はパーライト、バーミュキュライト、ピートモスなどを挿し芽用土にしていますが、この用土では プラグ苗を保持するのが難しいのでメトロミックス350を使うことにしました。

以前播種用に使ったことがありますが、ちょっと高価。

結果はすこぶる良好。用土の保持のみならず発根も早いようです。

試しに49穴の連結ポットでも使ってみましたがこちらも良い結果でした。

来年からはすべてこの用土でやることにします。

木曜日, 3月 17, 2016

植込み

植込みの時期がやってきました。
これから5月までボチボチこなしていきます。
 

 まずはカラーです。

この後はポット苗、プラグ苗、球根 
ダリア ダリア ひたすらダリアです。

月曜日, 2月 22, 2016

増殖中

今年は春が早そうで、冬眠終了のようです。
またダリアがはじまります。

昨年末にダリアの優良株一株から50ほど挿し芽をしました。


今はその50を親株としてさらに挿し芽をしています。





最終的には1株から5~6本ほど挿し芽をとり、50株で250~300株
ほどの数に増殖しようとしています。
つまり元株一株から250~300株、高増殖率です。


  

しかし、優良株のつもりがそうでもないような気配です・・・・・・・・。




火曜日, 1月 05, 2016

今年もよろしく

すぐ一年が経ってしまいます。

出来の悪いダリアをなだめすかしながら出荷を続けているうちに、シーズンオフ。
また冬の内職 St.ブリジットの時期となりました。


今季ダリアの準備も始まっています。
昨年に続きニューフェースを仕込み ますが、どんな花が咲くかちょっとした楽しみです。

今年はヴィーナス以外は昨年導入した品種に切り替わります。
少しは勢いのあるダリアが出荷できるかと思います。
しかしながら、ヴィーナスは今季もまた出来が悪そうです。悪しからず。

なお、旧品種の一部は仲間の生産者から出荷されるかもしれません。

本年もよろしくお願いします。