木曜日, 4月 22, 2021

ミストで防除作業 その2 静電噴霧

ミスト防除の利点は前回のブログで記した通りですが、掃除機並みの音は我慢するとしても、電気コードをハウス内で引っ張りまわすのは、無い方が楽にきまってます。

ということで、再度コードレス(充電式)の機種を検索。 

 

 Victory VP300ES 180,000円くらい/Alibaba

作業時間4時間とありましたが、ブロワー無しの噴霧だけのもののようです。



 

  • Voltage: 16.8V
  • Warranty: 1yr limited warranty
  • Battery: 16.8V 3400mAh Lithium-Ion
  • Weight: 10.0 lbs. (29 lbs. full)
  • Optimum Spray Distance: 4 – 6ft
  • Tank Capacity: 2.25 gallons
  • Run Time: 4 hours per charge
  • Nozzle Spray Sizes: 40 micron full cone, 80 micron full cone, 110 micron 120º fan
  • Charge Time: 90 Minutes
  • Flow Rate: 40 micron / 3.4 oz

参考動画はこちら

 

 

 次はスプレーガン(ブロワー)を使うと作業時間1.5時間のもの

 UF-0016L 45,000円程/Amazon

 

 

タイプ:電気ULVスプレーアトマイザー
バッテリー容量:12V
医学ボックス容量:16L
充電電圧:110V-220V
梱包サイズ:37 * 41 * 61センチメートル


 

 参考動画はこちら

 

 

 

 

そして、本命は作業時間3.5時間のもの

 cnmc-790 250,000~300,000円/Amazon  140,000円ほど/Alibaba

 

タンク容量:10L(2.27Gallons)
作業時間:3.5時間
充電時間:90分
有効範囲:3〜6メートル(静ファン開きます)
1〜2メートル(オフファンとの静電的)
定格電圧:24V
バッテリー容量:30AH
定格電力:200W



 

電圧、バッテリー残量、温度が背面にLED表示されます。

 

参考動画は次のとおり、


 

 

これ以外にも数種ありましたが、見た限りではこれが一番よさそうです。

 

上記の三機種コードレスなのですが、それ以上に素晴らしいのが静電スプレーになっていることです。静電スプレーの効果は粒子をマイナス電荷にして噴霧するので、プラス電荷である対象物の裏側まで回り込んで付着する、つまり、植物体の葉の裏まで届くということです。


 

今まで動噴での作業でも、みのる産業の静電噴口を使っていたのでその効果は体験していますが、薬液がよく付着します。



これまで記載した機種はすべて中国製です。コロナ対策で開発生産されたのかわかりませんが、ULV噴霧器は多種あります。

日本では需要が無いからなのか、儲からないからなのか生産していないようですので、ここは世界の工場、中国に頼るしかなさそうです。

バッテリーの耐久性や、ノズルの詰まり等気になるところはありますが、買って使ってみるしかないでしょう。


本命機種の購入編は、次回また。

木曜日, 4月 15, 2021

ミストで防除作業 その1 

 ダリアの生育期には毎週必ず防除作業が欠かせません。

1回休むとダニ、うどんこの反撃を食らうことは間違いなしです。

しかし、この作業も歳を重ねるにつれ負担になってきました。

特に、夏場にハウス内でホースを引っ張って歩く、しんどいです!


そんなことで、もっと楽な防除方法はないものかと思い、以前、霧で防除するような機械の事を読んだような気がしたので、ネットで検索してみました。

その結果、当時のものと同じかわかりませんが、プルスフォグというものがありました。

300坪当たりわずか4〜10分間位で作業ができるという優れものですが、その能力だけあって安くはありません。50万円。

 

それで、もっと手軽に買えるものはないかと「フォガーfogger」で検索。

ありました。ULV(ultra low volume) foggerです。

要するに極少粒子の噴霧器で、ミストをブロワーで飛ばすような仕組みのものです。省力が期待できそうです。


製品仕様書

電圧:220v / 110V

タンク容量:5L / 7L

パワー:600-1000w

スプレー範囲:6-8メートル

スプレー量:400ml /分(調整可能)

霧:≤50ミクロン(調整可能)

 

 

 

50ミクロン以下の粒径で噴霧されるということはどういう事かというと、通常使う動噴では100~150ミクロンの粒径なのでその半分以下のの大きさということです。

とにかく試してみようと思い、Amazonにあったので購入してみました。約15,000円。

参考動画はつぎ、この機種については7分頃から。

 

アブラムシ、ウドンコの防除に使ってみましたが、乳剤、水和剤共に問題なく散布でき、防除効果も通常のものと変わりがありません。

驚くべきは散布量、通常の1/5~1/10という感じです。薬剤散布量が抑えられるのは画期的です。

欠点は、音がうるさく、掃除機を担いでいるような感じです。

 

肩掛け式では長時間作業には向かないかと思い、背負い式の購入することにしました。

 

重量:8.4 Lb
タンク容量:10L
サイズ:19 x 9 x 10インチ
注ぎ口の長さ:32インチ
Poweラインの長さ:10 Ft
スプレー距離:20-26 Ft
モデル:電気ULVスプレーヤー
電圧:AC 110V / 220V 50HZ
霧の粒子:0-50ミクロン(調整可能)
マックス。スプレー速度:400ml / min(調整可能)


 

 

 

 

 Amazonで3万円以下で入手、ただ中国からの発送で届くまで2週間ほどかかりました。

肩掛けよりはこちらのほうが動きやすいです。

参考動画はつぎのもので、噴霧状態は1分40秒頃から。


今シーズンはこれを使って作業をしようと思います。

いずれのタイプもコードレスではないので、延長コードを使わなければなりません。延長コードは30mと20mのものを用意しました。電圧降下を考えて、VCTF2.0mm2×2芯の太いタイプのものです。

動噴のホースを引っ張るよりは軽いので楽なのですが、やはり、長いものを取り廻すのは面倒でしょうね。特に回収する時がね。

いずれにしろ、うちのダリアの場合を考えると、10リットルあれば60坪ハウス2棟の散布作業は間に合うので、10棟分50リットル作ってつぎ足しながら使うことになります。今までの 散布では500リットルを超える日もあったので、農薬量も激減させることができます。作業時間も5リットル/10分程で、半減は間違いなし。コードを取り廻す面倒を考えても利点のほうがはるかに優るでしょう。

もちろん、コードレスのものも探したのですが、パワー不足のようで、稼働可能時間も1時間くらいの物しかありませんでした。

 

この時点ではこんな状況だったのですが、その後、新たな進展が。

続きはまた。