火曜日, 5月 29, 2007

ダリア・プラグ苗

「農耕と園芸」5月号に◇社のダリア・プレ***マ苗の栽培に関する記事が掲載されていたが、同社の最新カタログにも掲載されていた。これでますます市場にダリア(特に赤・黒系)が出荷され単価を下げていくことになりそうだ。これからは赤・黒系以外の色、さらには花持ちの良い品種が恐らく必要とされてくるだろう。
さて、そういうものはいったいどこにあるでしょう?あなたのところ?


種苗会社のカタログを見ているのも面白いが、”NEW”と言う言葉は曲者だ。響きはいいが、意味にはよく騙される。正しい意味は「これから単価が下がります」と言うのが正解。すでに市場に流通して評価が出たものが”NEW”となり掲載される。まったくもって「新しい」と言う意味は無い。まして高値など期待するのは大きな間違いだ。
では、カタログの用途は何か?カタログに出ていないものを確認するためにある。カタログに載らない品目、品種をチェックして売れ筋を栽培する。
さてさて、そういうものはいったいどこにあるでしょう?わたしのところ?

近日◇社の農場にでかけるので、できれば面白そうなものが無いことを確認してきましょう。

水曜日, 5月 23, 2007

お暑う御座います。

天気予報の「今日は7月並の暑さ」と聞いただけで気力が失せた。案の定、最低気温7℃から日中は27℃まで急上昇、気温差20℃、なかなか体がついていきませんよ。 5月と言うのに7月の暑さ、温暖化も予想以上のペースで進んでいると言うことなのかねぇ。
温暖化対策をいろいろ言われているけど、物を作らない、買わないのが一番の対策に決まっている(現実には誰もとらない選択だけど)。温暖化対策を突き詰めて考えると”施設園芸の花作り”は自己矛盾に陥るわな。わかっていて選択したことだけに*******。「できることから始めよう」なんて自己満足している状況ではないんだろうけど・・・・。うぅ~む。
とりあえずビール。


3月から5月の降雨量は平年の30%程度だそうだ。恐らく6、7月ころに豪雨や洪水の被害が出るくらいの降雨がありつじつまが合ってくるのかもしれない。 こんな気象変化も毎年繰り返されると当たり前の感覚になっていくのだろうね。 適応力があると言うか、学習能力が無いというか・・・・・。
もう一杯ビール。

木曜日, 5月 17, 2007

ブルーベリーか蕨か?

今日は雨、肌寒かったぁー。先日、暑さ対策で挿し芽を雨除けスペースに移動したのにこれでは寒すぎます。適温から程遠いと挿し芽苗を予定通り確保できるか心配になりますが、挿し芽開始が早い時期なので致し方ないか。遅ければ開花が遅れ、収量が減るのでねぇ。


趣味と実益を兼ね、ブルーベリーを作っていますが、その圃場を蕨に侵攻されています。当初はブルーベリー園の蕨だったものが、最近は蕨園のブルーベリーになりそうな勢いです。

ブルーベリーは一斉に結実せず、何日もかけて一粒一粒収穫するので結構手間がかかります、全部収穫するのも大変なので、始めのうちは実つきの枝ものとして出荷しています。枝を多く切りすぎると翌年の収量が減るので、途中からは切り枝はほどほどにして生食用に収穫します。実益と言ってもかなり面倒です。

蕨が増えればブルーベリーの生育も悪くなり収量が減るのは間違いありませんが、蕨のほうが好きだし、ブルーベリー栽培の手間も減るのでそれでも構わないとも思っています。 蕨は酒の肴になりますが、ブルーベリーはなりません。単純明快。

金曜日, 5月 11, 2007

五月の花

山桜の画像をアップしようと思っていたら、昨晩からの風でほとんど散ってしまいました。山桜はソメイヨシノの豪華さに比べれば寂しい感じですが、山の新緑が始まってから咲くので、その緑のなかに浮かびあがり、ソメイヨシノのように自己主張せず、調和のとれた美しさを醸し出します。来年、忘れなかったら投稿しましょ。


5月の母の日ころに大量に出荷できるような花は標高800mの当地では難しく、これと言うものにめぐりあえません。もちろん加温をほとんどしない前提です。
鯛釣草もいいんだけれど、開花のころの霜に弱いのでそれが弱点です。雨除けハウス程度で作ればそれもクリアできるのですが、そこまでの思い入れが湧いてきません。来年はしっかり作ってみようかと今は思っていますが・・・・。

土曜日, 5月 05, 2007

いっきにビールがうまい季節

今日は昨日同様暑かった。ビールが一気に飲めてしまう。ウマイ。
やっと花粉症からのがれすがすがしい季節かと思いきや、夏になってしまった。高原の冷涼な気候を求め当地に移り住んだのに年々その実感が薄れてくる。これではビールがすすみビール腹になっちゃうわなぁ。

温帯の幅が狭くなっているのか、亜熱帯の熱い空気が流れ込むと、温帯でそれが緩和されること無く気温が上昇していく。さらに北からの冷気とぶつかり、その温度差が大きいので豪雨や突風を引き起こす。今年も暑い日そして豪雨をもたらすと思うといろいろ憂鬱になるねぇ。施設園芸ってものは・・・・。


今日もまたまた虫の話

コガネムシの幼虫、畝たてをしていると最近良く出てくる。土壌消毒をしないので飼っているようなものだが、時々悪さをする。植えてしばらくすると地際が食われしおれる苗があるが、これの仕業である。掘ってみると太ったこいつがいる。ちょっとくらいならいいけれどあちこちとなると許せない。
そういう時は「出てきたら金魚のエサにするぞ!」と書いた紙を埋めておくと効果がある。

ウソです
。そんなわけがありません。それができれば無農薬栽培するよね。やはりそこはダイアジノン(粒)のお世話になりましょう。

日曜日, 4月 29, 2007

挿し芽始めました。

挿し芽を始めました 。

交配育種は夢があって楽しいが、さし木、挿し芽もなかなかおもしろい。元の植物とほぼ同じものがコピーできるわけで実戦的な繁殖方法である。ただ、メリクロンなど試験管レベルのものに比べれば増殖の効率がはるかに悪いが、ウチのような小規模かつ少量多品目・多品種栽培には十分活用できる”バイオテクノロジー”だと思う。



さし木・挿し芽をするようになって関連の書物をいくつか買って読んでみた。画像の本もそのうちのひとつだが、著者は私が学生当時の助教授だったことに買うときに気がついた。著者とは学科が違うのでご縁は無かったが、選択して講義を受講しておけば良かったなぁと考えても見る。しかし、当時は勉学の意欲も希薄で必修科目でさえあまり記憶に残っていないので、考えても意味が無いことだろう。「後悔先に立たず」だな。

しばらく挿し芽を楽しみましょう。

水曜日, 4月 25, 2007

オダマキ ブラックバロー


目に青葉、山ほととぎす、初鰹。


ウチの周りの山々も芽吹きが進み、ほととぎすのさえずりも聞こえてきました。日に日に新緑が輝いてきています。圃場では次の出荷品目が出番を迎えつつあります。オダマキ、ブラックバローです。5月には世の中に出たいそうで、現在待機中です。

行き先は単価しだいで変わるそうで、とても現金なヤツです。さて、どこに行くのでしょうね?

お目にかかることがあれば、よろしくお願いします。

土曜日, 4月 21, 2007

ダリア生育中

ダリアが順調に生育しています。

このぶんだと5月にはあれをして、6月にはこうして、それで7,8月はああなるでしょ。そうすれば9月はこうなって「うっふっふ」、あと10、11月は「へっへっへ」 そうなるわけだ。

とらたぬ商会の「獲らぬ狸の皮算用」でした。

月曜日, 4月 16, 2007

芽出たし、めでたし、。

今日はさぶかったぁー。日本酒の再登場です。


先日、ちょっと欲張ってダリア球根を追加購入してしまった。二ヶ所から同じ品種を入手したが画像のとおりの違い。価格は左が@¥120、右が@¥200。これは目方ではなく芽の出方の違いかな?
@¥200のほうはほとんど芽が確認できるが、もう一方は?。芽が出るか否か?芽が出なけれが安くてもお話にならない。


小さくても出るものは出る。芽出しをしていても、どの部分から芽が出るかよくわからないが、芽が出ればすべてよし。
めでたし、めでたし。

水曜日, 4月 11, 2007

ダリアの交配


昨年交配したダリアの種子を蒔いてあります。ダリアの品種は遺伝的に固定されていないものがほとんどなので、交配しても親とは全く異なった形質があらわれます。花色も開花するまで予想がつきません。そんなわけで交配と言っても「下手な鉄砲数打てば当たる」式のもので、採種できた種をすべて蒔くことになります。しかし、蒔いてもものにならないのが大半なので、栽培する場所も無駄になってしまいます。
一昨年交配したものの中から3株ほど気に入ったものができましたが、既存の品種以上のものはなかなかできないと感じました。

これは趣味です。
時間と場所と労力の無駄ではありますが、いつかオリジナル品種ができるのではないかと交配に期待をしています。

木曜日, 4月 05, 2007

苗半作、苗七分作


苗半作、苗七分作などと言うけれど、ごもっとも。草花の出来、不出来は苗次第だ。
発芽して間引き、鉢上げ時に淘汰、定植時に選別、こうして栽培するわけだから、そこそこの出来になる。さらに出荷時に選花され世に出る。
まったく人間の都合に付き合わされる花も大変だ。人間にこんなことをすれば大騒ぎ。非難ゴーゴーだろう。

しかし、これは今に始まった話ではない、かなり昔から”品種改良”の名の下で,人間の都合のいいように淘汰・選抜が行われたてきたのである。今さら「人間の都合に付き合わされるのは大変だ」などと言っても仕方がない。

さて、植物にとってはこれによって悲哀を感じているのだろうか?
ひょっとしたら、ひとつもまともに”人生の花”を咲かせずに終わる人間よりははるかにましだと考えているのかもしれない。

月曜日, 4月 02, 2007

ブルーになる花?



ラナンキュラスの出荷もそろそろ最終段階となってきた。最後まで”踊るラナンキュラス”につきあい多少飽きてきたところもあるが、昨年末より3ヶ月以上出荷が続けられることは山奥の冬にはとてもありがたいことである。

また、冬季は花に追いかけられることがないのが助かるが、そろそろ気温も上がり花との競争になってくる。そして、夏が来るとウチの花は採花に追いまくられるブルーな花になる。 (高値のときや注文が多いとばら色になる。)

やはり、切り前の無い花はいいよね。ブルーにならない花?花は無いか?????

木曜日, 3月 29, 2007

突風?竜巻?なんだこりゃ?


今朝8時過ぎゴォー ドゥドゥドゥーという轟音とともに強風が吹き続けました。コンテナやワラ束が転がりすさまじい風でした。コンテナを拾い集めふと右を見るとハウスの被膜がはがれパタパタしているではないですか、まだ吹き続く強風の中、被膜を片側に手繰り寄せ、とりあえず風が止んでから張りなおすため結んでおきました。
これで一安心と思いきや別のハウスでは画像のとおりのありさま、片側のパイプがほとんど抜けて浮き上がってしまいました。パイプが風で抜けるなんてことは初めてだったので、呆然。どこから修復するか考えあぐねてしまいました。


出荷を終えて、たまたまShinちゃんに会ったら手伝ってもらえることになり、Shinちゃんの力と技とを駆使してもらい夕方5時には2つ目画像のとおりなんとか修復できました。元に比べればまだすこし浮いていますが、これなら十分栽培はできそうです。 Shinちゃんありがとう。

それにしてもハウスが浮き上がってもマルチは被害なしとは理解できません。突風と言うよりは竜巻に近かったのかと考えられます。
いずれにしろ春は嫌いだ。被害があるのはたいてい春の強風。今年はこれで終わりにしてほしい。

水曜日, 3月 28, 2007

ミシマサイコの苗


そろそろミシマサイコの苗の配布時期になった。一作年、安請け合いをしてプラグ苗つくりの受注をしたが、3年目になっても上手く作れない。発芽は悪いし、立ち枯れはする、今年も不本意な苗となってしまった。GA処理や立ち枯れ予防など対策は講じているのだが、まったく改善されない。

M社ではミシマサイコのプラグ苗を販売している。これが¥50/プラグ1苗で商業ベースにのると言うことは、発芽、立ち枯れに関しまだまだ工夫の余地があるとも考えられる。来年からは受注したくないところだが、やるしかないか。

木曜日, 3月 22, 2007

寒の戻り


暖冬と言っていたらここに来て寒い日ばかりが続きました。あまりの暖冬すぎて気温の帳尻を合わせているのかと感じます。
この寒さで定植を控えていることもあり、定植適期になった苗が育苗ハウスに溜まってきました。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますから、週末か来週には定植作業を再開したいとおもっています。
そうしないと、ダリアの芽だしの場所が不足しそうです。

寒いとは言っても、紫外線が強いので顔がゴワゴワ、唇はカサカサの日々が続きます。さらに、目と鼻にスギ花粉です。

火曜日, 3月 20, 2007

フラワーキャップ考


フラワーキャップというものを使ったのは花栽培を始めた年だけで、その後はまったく使ったことが無い。フラワーシート(フローラエース)で花全体をくるむだけである 。
何故かと言うとフラワーキャップをかぶせるのが手間で時間の無駄だからである。また花屋さんでは破って捨てるだけのゴミでもある。

フラワーシートも捨てればゴミだから同じであるが、あるお花の先生の話では「これで包めば花がしおれないので、花の持ち歩きにはこのシートを使う」そうである。それも「捨てないで繰り返し」。このシートにはエチレンガスを吸着する成分が含まれ、花の老化を抑えるので、根拠のない話ではない。捨てないで再利用されればいいのだがそこまで認識されていないだろう。

花の出荷資材は多くは結局ゴミと化す。段ボール箱では留め金具も分別する必要があるので金具の無いダンボールも使われているが、それもまだまだ改良の余地はありそうだ。
バケットを利用すればダンボールの問題も解決するのだが、輸送体制がなかなかそれを可能にしてくれそうに無い。一長一短、将来的な課題としておこう。

将来的と言っても、「いつまで花作りをするのか」とときどき考える歳になってきたのでおそらく、主体的には考えないだろう。現実は、昨日・今日・明日を考えるのがやっとのところだ。それでは”その日暮らし”のようなものであるが、そのとおり。昨日、今日と同じように明日も生きていられるかはわからない。

日曜日, 3月 18, 2007

ダリアの芽だし


 少し早いが、ダリアの芽だしを始めることになった。今回芽だしをする球根はおおむね芽の位置がわかる。しかし、その規則性はまだまだ私には理解できない。
ときには画像のように、茎とは関係ないところから発芽するものもある。難しいことである。

一つ一つ観察していたらとても作業は終わらない。結局適当にやってどこから芽が出るか規則性などわからずにまた次のシーズンを迎えることになりそうだ。
もう少し努力をしなければいけないか。

木曜日, 3月 15, 2007

不耕起連続栽培



不耕起連続栽培。
これからラクスパーの定植始まり。そして後作はラナンキュラス、さらにそのあとにダリア。
つまり作型は3月~7月/ラクスパー、9月~6月/ ラナンキュラス(球根堀上まで)、6月~11月/ダリア。
2年間で3作を不耕起で連続栽培する。

この作型では連作障害は無い。これは連作しないから当たり前のこと。また、施肥を少量で済ませるが地力があるから出来るワザ。

これは師匠の教え「べと(土)作り」を続けてきたからこそ 20年近く土が答えてくれるのだろうと思う。
ものが作れるようになるのに3年、納得できるものが作れるようになるまで10年と言われたが、まさにそのとおり。今は地力の維持が課題だがまだまだ奥が深い。「べとに預けておけばものはできる」と言う師匠の言葉には近づいた気がしても、また遠くなるその繰り返し。毎年毎年悩みが多い。
それもそのはず、表土10~20cmの土壌検査の結果と実際の耕土30~50cmを相手にするのでは考え及ばぬ世界があるわけだ。
間違いないのは団粒構造、ミミズが多い、耕土が深い、そういう土であれば根はすくすくと伸び上体の茎、枝もそれに応じてしっかり健全に生育していく。
近年の生育はかなりいい感じになっていると思うが、それで良しとはならない。これからも「べと作り」は続く。

火曜日, 3月 13, 2007

鯉の如く


今日は花つくりの師匠による花仲間のためのちょっとしたお祝い事がありました。

三月三日の節句も過ぎたばかりで、五月五日の節句もまだ先ですが珍しい鯉にお目にかかりました。鯉の開きの塩焼きです。

信州の有名料理には鯉こく、鯉のあらいとあります。
しかし、長野に移り住んで18年、鯉の塩焼きには初めてお目にかかりました。
味はなかなか期待以上でした。鯉こくは食べると骨の多さにちょっと閉口しますが、この塩焼きはそれほど骨に煩わされることもなく、”鯉”再発見と言うところでした。
温泉旅館でのひとときでしたが、このメニューをもっとアピールすれば十分反響が期待できるとおもいました。
皆さんも是非お試しください。長野県小県郡青木村 田沢温泉の旅館です。

日曜日, 3月 11, 2007

三寒四温


先週は4月並みの気温の日もあり、頭も体もすっかり春のモードになったとたん、冬に逆戻りです。
しかし、日差しは春なので午後には雪も融けていきました。冬と春の狭間で体が疲れます。

明日からはいよいよ無化温ハウスの定植を始めます。そろそろ始めないと6月出荷のネタがありません。多少寒くても苗にはがんばってもらいましょう。