金曜日, 8月 07, 2009

「ビーナス(ヴィーナス)」

今日のお勧めは、白ダリア、ビーナス(ヴィーナス) です。
スイレン咲きの大輪、茎も剛直です。

ブライダルはじめ業務需要に重宝される良品かと思います。
画像よりもさらに大きく開花し、白さが映えます。

今日も突然の注文があり、宅急便で都内の某有名ホテルに向け発送しました。

今日は草刈り作業中に蜂の巣を引っ掛けたのか、蜂の大群の猛攻を受けてしまいました。
飛び跳ねて逃げ、切り抜けたかと思ったのですが、右手親指の付け根を一ヶ所刺されました。

その後、村の診療所に診てもらいに行きましたが、
「蜂は黄色の3cmくらいのものでした。」と説明すると、
すかさず先生曰く、「アシナガ蜂だね。」と。

私は「足は長くなかったですよ。」と言うと
先生「アシナガ蜂だけでも18種類はいて、足の短いのもいるんだ。」と

私がまた「スズメバチの小さい感じのものですよ」と言うと
先生「スズメバチも14種類くらいいるが、アシナガと毒の種類は同じなんだよ。」と言いながらスズメとアシナガの形態の違いを図を描いて説明してくれました。

この先生、実は蜂の研究の第一人者なのです。
蜂に刺されたときはすぐに毒を出して、ここで診てもらうのが一番です。
ただ、この先生ご高齢なのでいつまで診療を続けていただけるのかが、村の悩みでもあります。

処方された薬を飲んで、症状は幸い軽く治まりそうですが、残念ながら、今夜の晩酌はなしです。

日曜日, 7月 26, 2009

「オレンジェム」

今日のお勧めはダリア オレンジェム。

混じりけのないオレンジ色は柑橘類のオレンジ色そのものです。
オレンジ色のダリアの代名詞と言っても良いほどの秀品。
知る人ぞ知る名品です。中輪のボール咲き。


曇天、雨。じめじめとした陽気が続いています。
とても梅雨が明けたとはとても思えない日々ですが、気象庁は「この雨は梅雨の雨ではない。」とのことで、梅雨明けの訂正はしない(関東)そうです。

しかし、梅雨前線の活動による雨に間違いなく、実際これは梅雨の気候でしょう。
(少なくとも信州の当地では。)

いずれにしろ蒸し暑い。標高800m、朝晩は涼しいのですが、日中は充分暑いのです。
体もこの標高に慣れているので、少々の暑さ特に蒸し暑さがこたえます。

ただでさえ出不精なのに、暑い下界のことを思うとさらに外出の足が遠のきます。

日曜日, 7月 12, 2009

「フラムドール」

今日はこちらをお勧めします。

「フラムドール」 黄金色の大輪、セミカクタス咲き。

咲き始めは「マヤの神秘」に似たオレンジ系の色合いですが、明るい黄色の単色に咲き進むにつれて変化していきます。軸はきわめて剛直です。花持ちも良く、蕾からでも大きく咲きます。


今日、木幡さんと話をしていて、「今年は出荷しているダリアの花の大きさを表示する。」という課題があったことを思い出させてくれました。既にかなり出荷しているのにこのことはまったく忘れておりました。
つまり、取り組むつもりがないと言うことでしょうか?

大きさと言っても1番花と2番花では大きさも違ってきますし、同じ1番でも株によって茎が細いものは当然花が小さくなります。
この品種は何cmくらいですよと表示してもそのとおりの大きさに咲くかどうか?
切り前が硬ければ大きく咲かずに終わってしまうこともあります。
実際問題大きさが表示がされていたとして、それを当てにして買う買参人の方っているのでしょうか?

私の場合入り数によって分けることをよくやります。
例えば茎の太いものは20本、細いものは25本の入り数と言った具合です。
当然細いものは花が小さいという傾向になります。
価格の方は20本入りより、25本入りのほうが1本単価は安くなる流れになります。
やはり見る人は見ているというか、阿吽の呼吸のような。

大きさの表示の仕方、良い方法があれば教えてください。
とりあえずは栽培品目のダリア画像アルバムに大きさをコメントしておきましょうか。
時間があればですが・・・・。

火曜日, 6月 30, 2009

試作品

7月がやってきます。
暑さで花が売れない時期ですが、ダリアの出荷が着実に増えています。

これも高冷地の宿命でしょうか。

まだ本年出荷予定の全品種が揃っていませんが、かなりの品種数、量です。
しかし、数が多くても売れなければお金になりません。
単価の低迷は毎年恒例で、この時期仕方が無いのですが・・・・・・・。
切り戻せばせって??????

「これでも(他産地に比べれば)売れている方ですよ。」と市場から言われれば、もっともかと妙に納得したような気になりますが、結局は儲からんのです。


今年も試作品を栽培しています。
ゆくゆくは起死回生の一品となって欲しいものですが、試作品ですので株立ち、丈の伸び、露芯等々とわからないことも多いので、実際のところは切花として出荷に向くかどうかは栽培を重ねてからでないと結論は出ません。
さらに、栽培はOKでもある程度の量を出荷しないことには評価も出てこないので、それにはまた数年の歳月を要することになるでしょう。

気の長い話です。

土曜日, 6月 20, 2009

ラークスパー


ラークスパーの出荷が最盛期を迎えました。
この時期の開花は咲き始めるとすぐ咲きあがり、満開になってしまいます。
時期的に結実の頃なので早く種子をつけようとする植物の生理がそうさせるのでしょう。
高温も関係するのか、頂花(天花)から咲こうとするもの、側枝も同時に咲くものなど季咲きとは異なる開花が見られます。

この時期のラークスパーを栽培して20年近くになりますが、未だ納得できる品種に出会えません。
立ち枯れやウドンコ病になりやすいもの、穂が短くなってしまうもの、花の間隔が粗くなってしまうものなど難点が見られるものがほとんどです。
自分で種取していても、固定していないせいか前年とは異なる形質が現れてしまうこともあります。

何年経っても上手く作ることが出来ません。今年もまたです。
そうは言っても、耐寒性は抜群で初夏のこの時期に作るには捨てがたい品目です。
単価は年々下げていますが、他に代わる品目もあるわけでもないので来年もまた作ることになるでしょう。

金曜日, 6月 12, 2009

ダリアの出荷開始

当ブログもhananikki2に移行させていただきました。
一個人の力、ボランティア精神でこのような素晴らしいサイトを運営していただけることに、感謝と敬意を表したいと思います。
個人での運営の方が自由度を確保できるのでそれを重視されているのだと思いますが、いつまでも無料で利用してて良いものかとあらためて思ってしまいます。
よくわかりませんが、業界のバナー広告くらい入れても良いのではないでしょうかね?



ダリアの出荷が始まりました。
ダニの活動も始まっています。

ダリアとダニにこれから6ヵ月ほど振り回される日々が続きます。それと低価格も?
いまのところウィルス株は見当たらないので、その心配からは開放されそうです。

来週から出荷品種数も増えていきますが、暑さに負けずお買い上げいただけることを期待しています

日曜日, 5月 31, 2009

例年どおり

梅雨入りしてもいないのにここ数日梅雨のような日が続いています。
今日で5月も終わりです。
今月はタイツリソウが霜でやられ、オダマキは風で曲がり出荷は低調でした。
年初からテンションが下がりっぱなしですが、さらに上がる気配なしです。

来月からは例年どおりの品目が例年どおり出荷される予定ですが、価格の方は例年どおりとなるでしょうか? 例年より「上げ」ならともかく、「下げ」ならばまたテンションが・・・・・。




派遣切りの話題もマスコミに取り上げられなくなりましたが、農業への「就職」はその後どうなったのでしょうかね。
おそらく低賃金がネックでほとんど農業には飛び込まなかったのでしょう。


それも当然。再生産価格を下回る状況が絶えない農業では低賃金が恒常化しているわけで「好きでなければ」勤まらない職業と言えるでしょう。

当然花き生産もこの範疇に含まれるわけで、「低価格-低賃金」に陥っています。
「売れない」と言うだけでなく、業界上げて方策を・・・・と思いますが、今まで、
業界全体の将来を見据えたオピニオンというものを業界を仕切る立場の方々から聞いたことがありません。

金曜日, 5月 22, 2009

アザミウマ対策


普及センターの依頼で画像のような防除試験を始めました。
狙いはアザミウマ類で、白いシートとハウス側面のシルバーのテープでハウス内への飛び込みを減らそうという試みです。
昨年、粘着シートで栽培期間中の捕殺数を把握してあるので、これら資材の設置でどれだけ効果がでるのかがわかります。
さて、どんな結果になるでしょうか?楽しみです。

月曜日, 5月 11, 2009

ダリア植え込み

「1月2日の那覇市からスタートした桜前線が約4カ月かけて日本最東端と最北端に到達した。 」とニュースで報じられていました。
今まで知りませんでしたが、 根室はチシマザクラで、釧路市と稚内市はエゾヤマザクラの開花のことだそうです。
桜前線というのだから、同じ桜、つまりソメイヨシノの開花が北上していくことをあらわしているのだと思っていました。
そうでなければ記録として正しい意味を成さない気がしますが・・・・・・、私だけ?????
思い返せば、沖縄もソメイヨシノではなかったような・・・・。

我が家のイヌザクラも満開です。


3月中旬より始まったダリアの植え付けもほぼ終了しました。
芽だしをしてすぐ芽が出る品種、なかなか芽が出ないもの、また、発芽を抑えるため冷蔵庫に入れっぱなしのものなどの組み合わせで随時植え込みをしてきましたが、ようやく終了です。

品種数は削ったつもりが、結局20品種になってしまいました。

いずれも他産地にはないものなので、定番の花色以外のものをお探しの方にはお勧めです。
今年もこのダリアに乞うご期待!

(品種の詳細は別途「裏庭日記」に近々アップします。)

火曜日, 4月 28, 2009

凍みる

霜注意報が出ましたが、ハウス内なら大丈夫だろうと思っていました。

朝、温度計の最低気温表示は-3℃の表示だったのでひと安心と思いきや、ハウスを開けるとずいぶん凍みている株がありました。
芽が死んだものは、また下から仕立て直しです。残念。
4月前半は初夏の暑さ、暑さに慣れたところにここへ来ての寒さの戻りで-3℃程度でも耐えられなくなってしまったのでしょう。

露地はさらに状況が悪く、しばらく出荷できません。
寒さに弱いなら咲かなきゃいいのにと思ってしまいます。

土曜日, 4月 25, 2009

市場視察


24日、世田谷花きに行ってきました。 開場時以来の訪問です。すっかり出不精となった私にとって気が重い出来事でしたが、メンバーの仲間に押されてようやく出かけました。

始めに、某仲卸でお話を伺いました。
草物に対する思いの違いを再認識させられると同時に、何か草物の回帰、復活につながるような道筋に向かって多少は努力をしなければならないかとも思いました。また、興味のある品目についてのアドバイスをいただきましたが、あまり実利的でないことが見えたようにも思いました。

市場ではM成、F川両課長にご多忙のところ長時間にわたり応接していただき感謝、感謝です。
ダリアを中心に今後の出荷・生産のアドバイスをいただきましたが、品種の絞込みが出来ていない現状ではまだまだ課題が多々あることに再認識させられました。
まずはできるところから一歩づつ改善していくしか道はありません。

最近テンションが下がりっぱなしですが、久しぶりに刺激を受け少しは力がでそうです。つかの間でしたが良い時をすごさせていただき、関係の皆様には厚く御礼申し上げます。
次は
是非この青木村でお会いしたいものです。

金曜日, 4月 10, 2009

花粉症

つい先日雪が舞っていたのに、昨日、今日は5月中下旬並みの気温に上昇。体がついていきません。
この気候変化、ここ数年で温暖化はすごい勢いで進んでいるように感じます。
「明日のエコ」ではもう間に合うまい。

こう暑いとラナンも株が休み、出荷も終了になります。
このあとラクスパー、ダリアが始まるまでは少量の草花類の出荷が続きますが、その一つがセリンセ。
寒さにも負けず生育し4月からの出荷が出来るのですが、この花粉結構きついです。

スギ花粉の対応が出来るようになって楽になったのですが、このセリンセの花粉でまたまた同様の症状が繰り返されます。来季は栽培をやめたいと思うのですが、代替の品目があるわけでもなしどうするか思案のしどころです。

日曜日, 3月 29, 2009

名残雪


例年ならば冬タイヤの交換を済ませているのですが、この27日は銀世界に戻ってしまいました。
桜の開花・予想は1週間ほど早いそうですが、暖かいのやら寒いのやら変動が大きすぎます。
寒の戻りにしては戻りすぎでしょう。
今年もこんな気象パターンが続くのでしょうかね?

日本酒の季節も終わったかと思い、ウィスキーを舐め始めたのにまた日本酒が恋しくなりました。
鍋と熱燗に戻りました。
先日は初夏の暑さにビールが旨かったのですが、こちらも忙しいです。

近々予定していた定植作業もこのぶんではしばらく様子見です。

月曜日, 3月 09, 2009

越冬ダリア

無化温ハウスでダリアを据え置きにしてみました。
今冬も暖かかったせいもあり、氷点下10度以下になることもほとんど無く、凍みにも負けず越冬しました。
ダリアの球根が越冬し芽も動き始めたのは良かったのですが、同時にダニも越冬し活動を再開したようです。
これから掘り上げ移植する分は、マシン油のどぶ付けという荒業で対処しようと思いますが、そのまま生育させる分は初期防除を徹底させねばなりません。今年もまた「ダニとの戦い」の始まりです。


**************

今週は苗木の買い物ツアーに出かけます。
明日のことなど考える余裕も無いほど厳しい現状が続いていますが、生産性の高いもの、省力的なものなど今後将来につながるような素材を探してきたいと思います。
先が見えるのに3年くらいかかるような素材ですが、私はそんなに気が長かったかなぁー?

土曜日, 2月 21, 2009

無欲に

久しぶりの花の画像です。


最近の相場はどうなんですかね?
売れていると言う実感は無いのですが、かと言って売れないという感じでもなし。
安値安定に慣れてきてしまったせいでしょうか?


確定申告に備え帳簿を締めましたが、売っても売っても経費がかかるだけで純益は伸びる気配がありません。昨今の社会・経済情勢ならば、このまま一年乗り切れれば上出来なのでしょうね。

しかしながら、これから先どうしたものかと思ってしまいますが、これと言った策があるわけでもなし。
あれこれと欲張って手を広げてもそう簡単にはいきません。
欲をかかない、日々出来る事を積み重ねていく、それが確実な道でしょう。

自戒をこめて。

月曜日, 2月 16, 2009

ガザ地区のカーネーション

先日の新聞によると「イスラエルはオランダ政府の要請により、バレンタインデーを前にパレスチナ自治区ガザ地区に対する花き類の輸出禁止措置を一年ぶりに暫定解除した。ガザ地区ラファでは業者が欧州向けカーネーション、25,000本の出荷作業に追われた。」そうです。
25,000本というのは、栽培されている花の一部に過ぎず、残りは「羊のえさにするしかない。」そうです。
エジプトが進めている停戦交渉では封鎖解除も議題となっていますが、イスラエルが今後の輸出を認めるのは困難でしょう。

しかし、初めて知りましたが、ガザ地区で毎年ヨーロッパ向けのカーネーションが6000万本も栽培され、ガザ地区の収入源でもあり、エジプト経由でヨーロッパに送られていたそうです。

それにしても、イスラエルのガザへの攻撃のニュースを見聞きするたび、過去に収容所へ送られ「大量虐殺」の犠牲を強いられ、抑圧された民族が今また他民族に対し同様な「抑圧」を強いているとしか思えません。
言い換えれば、人間というものは決して歴史から教訓を学ぶことなど無いのかもしれません。

ともかく、ガザのカーネーションですが、日本にもオランダ経由で輸入されているのでしょうか?
輸入されるならば、「パレスチナのカーネーション」というメッセージ性の高い商品になることは間違いなく、手に入るなら私は是非欲しいと思ってしまいます。
しかし、
今の日本では多くの人に理解して買ってもらえるのは期待薄でしょうかね?
これだって広義の意味で「フェアトレード」と言えるでしょう?

母の日商戦の備え、イスラエルと交渉して日本に輸入することを企てるような、気骨ある商社マンはいないものですかね?


日曜日, 2月 01, 2009

レイアウト

このブログも3年目になりました。(祝!)
ところが、最近更新が進みません。(私だけ?)

日々雑感の日記ですので、ネタが無いわけではありませんが、昨今の低迷する経済・社会情勢、それに即応しない陳腐な政治家、官僚、と言う憂鬱になりそうな現実のせいか、あるいは単に個人的な気分なのか、ブログの更新にいたりません。

そんな訳?で、レイアウトを若干いじりました。
トップにメンバーブログです。
グループとは関係なく個人の思い入れが出るところです。

特に、信州「草花☆工房」のブログは洗練された秀逸な内容で必見です。
どうぞお楽しみください。

日曜日, 1月 04, 2009

初出荷

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。


今年も何故かクリアな画像は見れ(せ?)ません。あしからず。

本年初出荷です。今年も始まりました。

最良の年にならずとも、最悪の年にならないことを願っています。

おそらく今年も単価は下げていくのでしょうが、一年間休みなく出荷を続けていれば、山あり谷ありで最終的には落ち着くのではと思っています。

谷の連続で這い上がれないことにはならぬようお願いします。

火曜日, 12月 23, 2008

人生を掛ける

花作りに夢を抱き、それに人生を掛けようという独身のあなた。
今、何を考え、行動していますか?


当地、青木村には或る若き女性が黙々と花作りに熱中しています。

そんな女性と共に、その夢を具現化しようと思いませんか?

そう、あなたです。

最良のパートナーとともに開く未来。

一歩踏み出す勇気を持ち、努力しなければ道は開きません。

われこそはと思う方は当ブログの連絡先にプロフィールメールをお寄せください。

詳細を返信・お知らせ致します。

水曜日, 12月 10, 2008

ハナダニ?

ダリアの出荷もそろそろ終了して、球根の掘り上げ作業を進めないといけませんが、遅遅として進まずだらだらと越年してしまいそうです。
そうなると掘り上げてまたすぐ植え付けの時期が来るというような泥縄のつじつま合わせになりそうです。


気温も低下しダリアの開花もゆっくりになっていますが、ここにきてもまだハダニが増殖を続けています。ただ品種によっては葉はきれいなままで、いきなり花ビラにダニがはびこっていることがあります。ハダニというよりもハナダニというところです。
おそらく、葉の裏側よりも上部のほうが温度が高いので、そちらに移動するのだろうと思われます。日中は日差しもあり、夜間は電照の「放熱」もあり暖かいので、下部の葉の裏側よりも上部の花の蕾あたりのほうが生息場所として快適なのかと推測されます。

こちらとしては葉がきれいなのでハダニはいない、またはわずかだろうと思って安心して採花しているのですが、よく見ると花びらあるいはガクにダニが闊歩していることが散見されがっかりしてしまいます。こんな花を知らずに出荷してしまうと当地よりも気温の高いところにいくわけで、ダニが活発に動き出すことでしょう。
現状では薬散やくん煙剤もなかなか決定的な効果がないので廃棄するしか対策はなさそうです。
要するに、そろそろダリア出荷の潮時ということでしょう。


次は冬作に期待、徐々にラナンキュラス、アネモネの出荷量も増えてきました

火曜日, 11月 25, 2008

積もる

昨晩から雪となり、朝にはうっすらと積もっていました。
この時期に積もったのはここ数年の記憶にはありません。
幸い、先週末タイヤ交換を済ませていたので、出荷の朝もあわてずに済みました。


星空の夜は放射冷却で冷え込みが強いのですが、雪降りというのは冷え込みがゆるいので助かります。しかし、助かるのは燃油の消費ということで、朝の出荷作業では寒いのに変わりなく、動きが鈍ります。

この先ますますこういう日々が増えていきますが、出荷はまだまだ続きます

寒さがましても懐が温かくなればいいのですが・・・・。

水曜日, 11月 12, 2008

煙に巻く

久しぶりに夕焼けが望めました。
明日は晴れるのかと思ったら、まだ曇りが続くそうです。

このところ冷え込みはゆるいのですが、日中の曇天で温度が上がらず開花のスピードが落ちています。
今後の見通しはですが、燃料代を考慮しながら年内はダリアの出荷を続けたいと思っています。

このところ日中もハウスを閉め切ることが多くなりましたが、そうなるとまた病虫害が発生してきます。まいどお馴染のダニ、ウドンコ病がちらほら見受けられます。
出荷を続けたいので
拡がる前に防除したいのですが・・・・

この時期、気温が低いと薬散も何かとやりにくいので、煙に巻くことにしました。

果たして、くん煙剤の効果はあるのでしょうか?
過去にも今頃の季節には良く使いましたが、よくわかりません。
アブラムシの場合は比較的効果が目に見えるのですが、それ以外の場合、くん煙剤によって病虫害が治まっているのでしょうか?
実際は気温の低下によって活動が治まっているような気もしますが、
おまじないよりはましというところですかね。

木曜日, 10月 30, 2008

冬の時代

もうすぐ米国の大統領選挙が実施される。
今回の世界的な金融危機の元凶はアメリカであるにもかかわらず、「政治空白」などお構いなしに予定通り選挙は実施される。

さて、日本は? 当事者の米国は選挙を実施するするわけだから、対岸の火事が飛び火してきていると言って、「政治空白」「景気対策」を理由に総選挙を先延ばしにするのは理由にならんだろう。
さっさと総選挙をやって、その結果信任を得たものが政策を実行するのがすじだろう。

バラマキの景気対策をやって、あとから税金で回収するって?
いずれにしろすぐに景気が良くなることはない。
この業界も当分の間「冬の時代」がつづくのか、嗚呼!

この冬も昨年同様の作付けをした。
昨年同様の単価が得られれば良いが・・・・・・。
灯油価格は昨年以上の水準でのスタート、経費はすでに昨年同様ではない。
純利益が圧縮されていく流れは変わらないかと思うと気が重い。

秋風が身にしみる今日この頃。

日曜日, 10月 19, 2008

注文のFAX

数年前は、夕方家に帰ると注文のFAXが着ており、薄暗い中また花を採りに行くというようなこともありましたが、携帯電話が普及し山奥の圃場にも電波が届くようになってからは、注文には頻繁に携帯電話が使われるようになりました。

もちろん携帯だけでは不十分なところもあり、FAXも必要な面があります。
圃場では筆記具を持ち歩いていないので、注文件数が多くなると覚え切れませんし、また注文者の買参人番号を記載する場合はその番号まではとても覚え切れませんので、FAXのほうが確実だとも思います。

しかし、携帯で確認電話があり、詳細をFAX送信するようでは通信費がかさみ市場の手数料収入を食いつぶすのではといらぬ心配をしてしまいます。
こちらの問題としては、A4用紙に注文項目1件だけのものがFAXで数回来ると、紙の無駄かと思ってしまいます。
出来れば数件分まとめてFAXしてもらえれば良いのですが、なかなかそうもいかないようです。

蛇足ながら、今季普通紙FAXに換えたのでメーカーの思うつぼになってしまい、消耗品のインクを無駄使いしてメーカーの売り上げに貢献することにもなっています。


そんな折、先日から携帯メールでの注文を活用していただけるようにになりました。 これだと注文に掛かる通信費も割安になるでしょうし、受注確認を返信することも出来るなどいろいろメリットがありそうです。1件だけの注文FAXよりもはるかに無駄がありません。

ただこれは梅田生花、世田谷花きの担当者各位の個人的努力でなされているだけの段階です。
また、すべての生産者が対応できるものではないことも確かです。
しかしながら、有効な手段であることは間違いないので、今後は市場全体で取り組んでいただきたいと思うところです。


土曜日, 10月 04, 2008

共存?

「テロとの戦い」は永遠に続くのか?
相手を叩きのめすまで終わらず、けっして共存共栄はあり得ないのか?

最近モグラが巣作りを始めたらしくトンネルを作っているようだ。
何ヶ所もダリアの畝の下から土を掘り出してくる。その都度踏み潰しているが、何度やっても掘り出し作業は止まらない。モグラ叩き状態。水攻めもしてみるがなんら変わらない。

仕方が無いので、捕獲器を設置、計3匹を捕らえた。

今回もそうだったが、3匹捕まえると活動が終息することが多い。
3匹が集団で行動しているようだが、この3匹の家族構成は、親子か?はたまた一夫多妻あるいは一妻多夫か?

他の場所でもモグラの活動が盛んになってきている。
やはり共存はありえないか・・・・・。

南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

月曜日, 9月 22, 2008

モラルの欠如は?

作る立場、売る立場、買う立場。
それぞれが納得・満足いけばいいのですが、なかなかそうはならず歪んでいるようです。

買う側が安いものを求めているのか、作る側がコスト削減に追われているのか、安い原材料に手を出す流れが出来上がり、結果イレギュラーな商品が世に出現している。

事故米、某国の安い生乳 これらは国内では過剰で生産調整をしているものですが、それを使うよりもさらに安いものが求められている。

作る側が悪いのはもちろんですが、所得が伸び悩む世帯が多く、安い商品しか売れないよう社会になってしまったことにも遠因はあるでしょう。

また、本物がわからず、まがい物が平然と流通していることにも起因しているでしょう。

いずれにしろ、モラルがなくなったらおしまいです。

果たしてわが業界は如何に?
言える事は、適正価格で商取引がおこなわれないといずれはモラルの欠如が進行していくでしょう。
進行しているか???

月曜日, 9月 08, 2008

薬害

ハダニの防除薬剤は抵抗性がつきやすいので、その使用は1~2回/1作となっているものが大半です。
また、効果のある薬剤の数も少ないので、輪番で使っていくと次第にネタ切れになってしまいます。

今季もネタ切れ間近になってきたので、先日は果樹に有効なダニ防除薬剤を転用しました。昨年も少量使ってみて問題なさそうだったので、他の殺菌・殺虫剤と混用して散布しました。


翌日、圃場を見回しても問題なかったので、採花をしましたが、出荷時になってびっくり、葉が真っ黒になっていました。薬害です。圃場では問題ないのですが、採花後に影響がでてくるようです。品種によっては採花後、出荷をした後から影響が出るものもあるようです。

混用が悪かったのかもしれませんが、他の殺菌・殺虫剤でも果樹用のものは薬害が出やすいので、使わないにこしたことはありません。と言いつつも、来季は濃度を薄くして散布しようかと懲りずにまた博打を考えています。

うわさによれば、来年は新しいダニ防除剤がいくつか登場するそうです。

日曜日, 8月 24, 2008

アップアップ Up Up

また経費が上がる。
縦箱の運賃が¥100アップとなることが決まった。
横箱に比べ積み込み、積み替え作業に手間がかかるのが理由だ。
ダリアの縦箱・湿式輸送は当たり前となった現在、縦箱だからといって高単価をのぞめるわけではない。
このコストアップはまたまた生産者が負担するしかない。
厳しい!


当地ではこのところ異常なほどの涼しさが続いている。すっかり秋である。
下界でもそろそろ気温も下がり、花が売れる季節になってきただろうか?
飛躍的というのは無理だろうが、そこそこ売れてほしいところだ。
できればコストアップ分を吸収できる価格にならないものか?
期待している!

火曜日, 8月 19, 2008

秋を待つ

  お盆が過ぎていよいよ秋を待つばかりのダリアハウスの様子です。
  ここ青木村では、お盆が過ぎると急に涼しくなりました。 そのうちまた残暑厳しき日々にもどるものとおもいますが、、、、  
   ダリアには、ホッと出来る日々が続いているように感じます。。。。


  まだ、私のハウスでは、ダリアが咲く気配はなくただただ、じっと秋を待っているように思います。
  ただ、『虹』だけがだらだらと咲いています。 明日からは、電照の準備に入ります。
  

日曜日, 8月 17, 2008

秋冬へ

ダリアの電照ラインを設置し始めました。
いよいよ秋の商戦に向け準備ですが、果たして相場は期待できるものになるでしょうか?
盆明け早速ダリアの注文もきていますが、このまま盛り上がっていくかどうか?

相場の動向とは関係なく、ダニの成育だけは盛り上がっています。薬剤もネタ切れ間近で、ダニサラバと願いたいです。


冬支度も始まりました。
今年もラナン。経費はかかりますが、冬季の方が夏季よりも相場は安定しているのが魅力です。
今季の燃料相場は高騰しているので、経費に押され期待通りにはならないでしょうが、ダリア同様、作りがいのある花なのでやめられません。

火曜日, 8月 05, 2008

雨季か?

お暑うございます。
暑さといっても信州らしからぬ、梅雨終期のような暑さそして雷雨。
梅雨明けしていないのか?????

こういう年は残暑が厳しいとか?????
市況も低迷続き、これでは明るい兆しは見えません。

白のダリアの定番:ラネージュ

天候にも左右されず、次々に花をつけてくれるタフなやつ。
株整理も追いつかないほどの花立ち。

市況が低迷しようがお構いなしにがんがん花をつけてきます。
今月は少し休んでいただきたいところですが・・・・。


○く○よりもはるかに使い勝手もよい品種です。よろしく。

土曜日, 7月 26, 2008

新顔

今秋デビュー予定の新顔。
来季の主力へ化けるかもしれないので、すこしづつ出荷して反応をみたいのですが、この安値では意味がなさそう。


こちらも新顔ですが、屋外と屋内、そして画像。どれも色合いが違ってきます。
近々実物をご覧あれ。

火曜日, 7月 15, 2008

ブライダルフェアー

某ホテルのブライダルフェアーに使っていただきました。 ブーケやテーブル花として好評だったそうです。

左;ビーナス
下;ラビエンローズ



今後さらにブライダルフェアーにて使っていただけるものと思っています。よろしくお願いします。

   



今季も限定生産ですが、ルージュの出荷が始まりました。
鮮烈な赤色は他に類を見ない花色です。


また、今季のニューフェースも続々と開花が始まりました。 まず始めはセシボンです。



木曜日, 7月 03, 2008

最近のトピック

もう7月です。歳のせいか月日の流れるのが早く感じます。
あるいは、出荷に追われて曜日感覚がなくなっているせいかも知れません

半年が過ぎてしまいましたが、昨年対比で売り上げの伸びは大してみられません。 経費が増大しているので、実質マイナスでしょうか。

最近のトピック

先週より出荷の運送会社が変わりました。 今までは関東の運送会社が集荷に来ていましたが、突然関西方面の輸送が出来なくなったので急遽全面的に地元の運送会社に変更となりました。
今までの運賃は非常に格安で、こんなに安く運べるものかと思っていましたが、やはり「安物買いの銭失い。」でした。銭は失っていないので「安からろう、悪かろう」という結果ですか。 安ければ良いというものではないと、常々思うのですが・・・・・。
学習しない人たちが多い、多い。
今回の運賃は以前の5割以上アップ、「安心」という保険が含まれるのでしょうが、この経費高の流れの中ではかなり応えます。

好評販売中;オレンジェム

話変わって、花粉症。

このごろまた花粉症の症状が出ています。 スギの時期はなんとか軽度で乗り越えたのですが、この時期に花粉症になるのは初めて。
原因は特定していませんが、どうもイネ科の牧草のようです。
雑草としてイタリアンライグラスが今年は増えているのでこいつの仕業でしょうか?それかオーチャードグラスか?
鼻水は出ないのですが、目が痒くなります。最悪はアルコールを飲むと咳き込んでしまうことです。 缶ビール1本以上で咳が止まらなくなります。
以前スギでもこんな症状が出ていたので、この症状が続くようであればまた呼吸器系の薬を処方してもらわなければならないでしょう。
しかし、イネ科の牧草の場合、花粉の飛散期間はさほど長くないので、すぐに回復することを願っています。

木曜日, 6月 19, 2008

画像の更新

ラクスパーに加え、2月に挿し芽をしたダリアの開花が急激に増えてきました。
出荷が忙しくなっています。

画像の更新または追加しました。
ラクスパー:ライラック、クリスタルピンク、ラズベリー こちらから

クリスタルピンク

ダリア:ラビエンローズ、アーベンロート、オレンジェム
 こちらから

ラビエンローズ

火曜日, 6月 10, 2008

ラクスパー

今年もこの時期はラクスパー。

5月は意外と暇でしたが、6月は急激に出荷が増えます。
常々出荷の平準化を考えてはみるのですが、上手くいきません。
気候には逆らえないと言う事でしょう。

金曜日, 5月 30, 2008

視察?旅行

村の花き出荷組合の行事で なにわ花き、梅田生花およびダリアの産地へ視察に行ってきました。市場ではこのところの安値基調をあらためて実感させられることになりましたが、某ダリアの産地では”百聞は一見にしかず”ということが多く、何かと参考にりました。
画像はこちらから

当組合は老人クラブのようなもので、自分が栽培している品目の品種名も知らないような人もいて、いっしょに市場見学に出かけるには恥ずかしくなってしまうのだが、当組合の役員になっているので今後も不本意ながら同行していかなければならない。
”老人クラブ”の方々は視察よりもその後のスケジュールが楽しみで参加しているところがあり、今回は「天の橋立」に泊まるのでついてきたようなところがある。
市場ほか視察先の方々に失礼極まりない話である。

いずれは視察旅行と慰安旅行は別立てで企画するようにしたいと思うが、”老人クラブ”の諸氏に同意いただけるかはわからない。

ダリア栽培、あるいは他の花でもいいから新規就農の希望者はいないものだろうか?
少しでも若い生産者が増え”老人クラブ”色を薄めるようにしたいと幻想を抱いてしまう。
村内の人材にはほとんど期待できないので、我々同様外からの移住者にそれを求めるのだが、現実的には簡単に出来ることではない

金曜日, 5月 16, 2008

今年のダリア


ダリアの出荷が始まりました。 出荷量はわずかですが、徐々に増えていくことでしょう。
いずれ間もなく、芽かきとダニ防除に追いまくられる日々がやってきます。

資材ほか経費は着実に増加している中、相場はいまひとつの気配です。
このダリアが頼りですが、中輪種が主体のうちのダリア構成としては、「いつまで大輪に惑わされてんの?」「今年は中輪だよ。」と気合を入れて出荷するつもりです。
しかし、どこまで健闘してくれるでしょうか?

とは言っても、期待しても仕方が無いことなので、結局は淡々と出荷をするだけです。

火曜日, 5月 06, 2008

セベ・バレステロス?

タイツリソウは昨秋に植え替えたので、今季の花立ちは少なく出荷はすぐ終了の見込み。

次はバルストリス。
この名前を聞くと80年代に全盛だったゴルファー、セベ・バレステロスを連想する。
名前の由来には関係ないと思うが、出荷時に名前を書くときに頭に浮かび、絶えず間違えそうになる。

露地でこの時期に咲くのは良いのだが、
ユーホルビア属特有の乳液がでるので、ちょっと扱いにくい。

月曜日, 4月 28, 2008

鯛釣り


セリンセもいい花なんですが、花粉がねぇー・・・・。
スギ花粉への対処がうまくいくようになったのに、代わってセリンセの花粉症がひどくなってきました。
この調子ではいつまで作り続けられることやら・・・・・。



そんなセリンセですが、いよいよ終わりに近づきました。
細くなってきたので倍束構成が増えます。


次は鯛釣りの季節です。

水曜日, 4月 16, 2008

順調です。

2月に挿し芽をした苗も順調に生育しています。
霜が降りるような気温でもハウス内ならば無加温でもOK、通常の球根植え付けにくらべ1ヶ月以上早く摘心の作業になります。

出庫した球根は現在催芽作業中です。
今季の球根貯蔵は腐りもまったく無く、好成績ですが
、品種によってはなかなか芽が動かないのもあります。画像のように芽が出れば簡単なのですが、最終的に必要球根数が確保できるのか現時点でははっきりしません。

金曜日, 4月 04, 2008

ダリア球根貯蔵②


球根の発育が悪いものも貯蔵しましたが、発育の悪いものはクラウンも形成されていないので芽が出てきません。その代わり上部の茎を残しておくと節から発芽し始めます。
このまま植ええつければ問題なく生育すると思われます。

球根形成が悪くても捨てるに及ばず。
先日の挿し芽を採る方法とあわせて利用価値は充分ありそうです。