月曜日, 2月 16, 2009

ガザ地区のカーネーション

先日の新聞によると「イスラエルはオランダ政府の要請により、バレンタインデーを前にパレスチナ自治区ガザ地区に対する花き類の輸出禁止措置を一年ぶりに暫定解除した。ガザ地区ラファでは業者が欧州向けカーネーション、25,000本の出荷作業に追われた。」そうです。
25,000本というのは、栽培されている花の一部に過ぎず、残りは「羊のえさにするしかない。」そうです。
エジプトが進めている停戦交渉では封鎖解除も議題となっていますが、イスラエルが今後の輸出を認めるのは困難でしょう。

しかし、初めて知りましたが、ガザ地区で毎年ヨーロッパ向けのカーネーションが6000万本も栽培され、ガザ地区の収入源でもあり、エジプト経由でヨーロッパに送られていたそうです。

それにしても、イスラエルのガザへの攻撃のニュースを見聞きするたび、過去に収容所へ送られ「大量虐殺」の犠牲を強いられ、抑圧された民族が今また他民族に対し同様な「抑圧」を強いているとしか思えません。
言い換えれば、人間というものは決して歴史から教訓を学ぶことなど無いのかもしれません。

ともかく、ガザのカーネーションですが、日本にもオランダ経由で輸入されているのでしょうか?
輸入されるならば、「パレスチナのカーネーション」というメッセージ性の高い商品になることは間違いなく、手に入るなら私は是非欲しいと思ってしまいます。
しかし、
今の日本では多くの人に理解して買ってもらえるのは期待薄でしょうかね?
これだって広義の意味で「フェアトレード」と言えるでしょう?

母の日商戦の備え、イスラエルと交渉して日本に輸入することを企てるような、気骨ある商社マンはいないものですかね?