火曜日, 6月 30, 2009

試作品

7月がやってきます。
暑さで花が売れない時期ですが、ダリアの出荷が着実に増えています。

これも高冷地の宿命でしょうか。

まだ本年出荷予定の全品種が揃っていませんが、かなりの品種数、量です。
しかし、数が多くても売れなければお金になりません。
単価の低迷は毎年恒例で、この時期仕方が無いのですが・・・・・・・。
切り戻せばせって??????

「これでも(他産地に比べれば)売れている方ですよ。」と市場から言われれば、もっともかと妙に納得したような気になりますが、結局は儲からんのです。


今年も試作品を栽培しています。
ゆくゆくは起死回生の一品となって欲しいものですが、試作品ですので株立ち、丈の伸び、露芯等々とわからないことも多いので、実際のところは切花として出荷に向くかどうかは栽培を重ねてからでないと結論は出ません。
さらに、栽培はOKでもある程度の量を出荷しないことには評価も出てこないので、それにはまた数年の歳月を要することになるでしょう。

気の長い話です。

土曜日, 6月 20, 2009

ラークスパー


ラークスパーの出荷が最盛期を迎えました。
この時期の開花は咲き始めるとすぐ咲きあがり、満開になってしまいます。
時期的に結実の頃なので早く種子をつけようとする植物の生理がそうさせるのでしょう。
高温も関係するのか、頂花(天花)から咲こうとするもの、側枝も同時に咲くものなど季咲きとは異なる開花が見られます。

この時期のラークスパーを栽培して20年近くになりますが、未だ納得できる品種に出会えません。
立ち枯れやウドンコ病になりやすいもの、穂が短くなってしまうもの、花の間隔が粗くなってしまうものなど難点が見られるものがほとんどです。
自分で種取していても、固定していないせいか前年とは異なる形質が現れてしまうこともあります。

何年経っても上手く作ることが出来ません。今年もまたです。
そうは言っても、耐寒性は抜群で初夏のこの時期に作るには捨てがたい品目です。
単価は年々下げていますが、他に代わる品目もあるわけでもないので来年もまた作ることになるでしょう。

金曜日, 6月 12, 2009

ダリアの出荷開始

当ブログもhananikki2に移行させていただきました。
一個人の力、ボランティア精神でこのような素晴らしいサイトを運営していただけることに、感謝と敬意を表したいと思います。
個人での運営の方が自由度を確保できるのでそれを重視されているのだと思いますが、いつまでも無料で利用してて良いものかとあらためて思ってしまいます。
よくわかりませんが、業界のバナー広告くらい入れても良いのではないでしょうかね?



ダリアの出荷が始まりました。
ダニの活動も始まっています。

ダリアとダニにこれから6ヵ月ほど振り回される日々が続きます。それと低価格も?
いまのところウィルス株は見当たらないので、その心配からは開放されそうです。

来週から出荷品種数も増えていきますが、暑さに負けずお買い上げいただけることを期待しています

日曜日, 5月 31, 2009

例年どおり

梅雨入りしてもいないのにここ数日梅雨のような日が続いています。
今日で5月も終わりです。
今月はタイツリソウが霜でやられ、オダマキは風で曲がり出荷は低調でした。
年初からテンションが下がりっぱなしですが、さらに上がる気配なしです。

来月からは例年どおりの品目が例年どおり出荷される予定ですが、価格の方は例年どおりとなるでしょうか? 例年より「上げ」ならともかく、「下げ」ならばまたテンションが・・・・・。




派遣切りの話題もマスコミに取り上げられなくなりましたが、農業への「就職」はその後どうなったのでしょうかね。
おそらく低賃金がネックでほとんど農業には飛び込まなかったのでしょう。


それも当然。再生産価格を下回る状況が絶えない農業では低賃金が恒常化しているわけで「好きでなければ」勤まらない職業と言えるでしょう。

当然花き生産もこの範疇に含まれるわけで、「低価格-低賃金」に陥っています。
「売れない」と言うだけでなく、業界上げて方策を・・・・と思いますが、今まで、
業界全体の将来を見据えたオピニオンというものを業界を仕切る立場の方々から聞いたことがありません。

金曜日, 5月 22, 2009

アザミウマ対策


普及センターの依頼で画像のような防除試験を始めました。
狙いはアザミウマ類で、白いシートとハウス側面のシルバーのテープでハウス内への飛び込みを減らそうという試みです。
昨年、粘着シートで栽培期間中の捕殺数を把握してあるので、これら資材の設置でどれだけ効果がでるのかがわかります。
さて、どんな結果になるでしょうか?楽しみです。

月曜日, 5月 11, 2009

ダリア植え込み

「1月2日の那覇市からスタートした桜前線が約4カ月かけて日本最東端と最北端に到達した。 」とニュースで報じられていました。
今まで知りませんでしたが、 根室はチシマザクラで、釧路市と稚内市はエゾヤマザクラの開花のことだそうです。
桜前線というのだから、同じ桜、つまりソメイヨシノの開花が北上していくことをあらわしているのだと思っていました。
そうでなければ記録として正しい意味を成さない気がしますが・・・・・・、私だけ?????
思い返せば、沖縄もソメイヨシノではなかったような・・・・。

我が家のイヌザクラも満開です。


3月中旬より始まったダリアの植え付けもほぼ終了しました。
芽だしをしてすぐ芽が出る品種、なかなか芽が出ないもの、また、発芽を抑えるため冷蔵庫に入れっぱなしのものなどの組み合わせで随時植え込みをしてきましたが、ようやく終了です。

品種数は削ったつもりが、結局20品種になってしまいました。

いずれも他産地にはないものなので、定番の花色以外のものをお探しの方にはお勧めです。
今年もこのダリアに乞うご期待!

(品種の詳細は別途「裏庭日記」に近々アップします。)

火曜日, 4月 28, 2009

凍みる

霜注意報が出ましたが、ハウス内なら大丈夫だろうと思っていました。

朝、温度計の最低気温表示は-3℃の表示だったのでひと安心と思いきや、ハウスを開けるとずいぶん凍みている株がありました。
芽が死んだものは、また下から仕立て直しです。残念。
4月前半は初夏の暑さ、暑さに慣れたところにここへ来ての寒さの戻りで-3℃程度でも耐えられなくなってしまったのでしょう。

露地はさらに状況が悪く、しばらく出荷できません。
寒さに弱いなら咲かなきゃいいのにと思ってしまいます。

土曜日, 4月 25, 2009

市場視察


24日、世田谷花きに行ってきました。 開場時以来の訪問です。すっかり出不精となった私にとって気が重い出来事でしたが、メンバーの仲間に押されてようやく出かけました。

始めに、某仲卸でお話を伺いました。
草物に対する思いの違いを再認識させられると同時に、何か草物の回帰、復活につながるような道筋に向かって多少は努力をしなければならないかとも思いました。また、興味のある品目についてのアドバイスをいただきましたが、あまり実利的でないことが見えたようにも思いました。

市場ではM成、F川両課長にご多忙のところ長時間にわたり応接していただき感謝、感謝です。
ダリアを中心に今後の出荷・生産のアドバイスをいただきましたが、品種の絞込みが出来ていない現状ではまだまだ課題が多々あることに再認識させられました。
まずはできるところから一歩づつ改善していくしか道はありません。

最近テンションが下がりっぱなしですが、久しぶりに刺激を受け少しは力がでそうです。つかの間でしたが良い時をすごさせていただき、関係の皆様には厚く御礼申し上げます。
次は
是非この青木村でお会いしたいものです。

金曜日, 4月 10, 2009

花粉症

つい先日雪が舞っていたのに、昨日、今日は5月中下旬並みの気温に上昇。体がついていきません。
この気候変化、ここ数年で温暖化はすごい勢いで進んでいるように感じます。
「明日のエコ」ではもう間に合うまい。

こう暑いとラナンも株が休み、出荷も終了になります。
このあとラクスパー、ダリアが始まるまでは少量の草花類の出荷が続きますが、その一つがセリンセ。
寒さにも負けず生育し4月からの出荷が出来るのですが、この花粉結構きついです。

スギ花粉の対応が出来るようになって楽になったのですが、このセリンセの花粉でまたまた同様の症状が繰り返されます。来季は栽培をやめたいと思うのですが、代替の品目があるわけでもなしどうするか思案のしどころです。

日曜日, 3月 29, 2009

名残雪


例年ならば冬タイヤの交換を済ませているのですが、この27日は銀世界に戻ってしまいました。
桜の開花・予想は1週間ほど早いそうですが、暖かいのやら寒いのやら変動が大きすぎます。
寒の戻りにしては戻りすぎでしょう。
今年もこんな気象パターンが続くのでしょうかね?

日本酒の季節も終わったかと思い、ウィスキーを舐め始めたのにまた日本酒が恋しくなりました。
鍋と熱燗に戻りました。
先日は初夏の暑さにビールが旨かったのですが、こちらも忙しいです。

近々予定していた定植作業もこのぶんではしばらく様子見です。

月曜日, 3月 09, 2009

越冬ダリア

無化温ハウスでダリアを据え置きにしてみました。
今冬も暖かかったせいもあり、氷点下10度以下になることもほとんど無く、凍みにも負けず越冬しました。
ダリアの球根が越冬し芽も動き始めたのは良かったのですが、同時にダニも越冬し活動を再開したようです。
これから掘り上げ移植する分は、マシン油のどぶ付けという荒業で対処しようと思いますが、そのまま生育させる分は初期防除を徹底させねばなりません。今年もまた「ダニとの戦い」の始まりです。


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今週は苗木の買い物ツアーに出かけます。
明日のことなど考える余裕も無いほど厳しい現状が続いていますが、生産性の高いもの、省力的なものなど今後将来につながるような素材を探してきたいと思います。
先が見えるのに3年くらいかかるような素材ですが、私はそんなに気が長かったかなぁー?

土曜日, 2月 21, 2009

無欲に

久しぶりの花の画像です。


最近の相場はどうなんですかね?
売れていると言う実感は無いのですが、かと言って売れないという感じでもなし。
安値安定に慣れてきてしまったせいでしょうか?


確定申告に備え帳簿を締めましたが、売っても売っても経費がかかるだけで純益は伸びる気配がありません。昨今の社会・経済情勢ならば、このまま一年乗り切れれば上出来なのでしょうね。

しかしながら、これから先どうしたものかと思ってしまいますが、これと言った策があるわけでもなし。
あれこれと欲張って手を広げてもそう簡単にはいきません。
欲をかかない、日々出来る事を積み重ねていく、それが確実な道でしょう。

自戒をこめて。

月曜日, 2月 16, 2009

ガザ地区のカーネーション

先日の新聞によると「イスラエルはオランダ政府の要請により、バレンタインデーを前にパレスチナ自治区ガザ地区に対する花き類の輸出禁止措置を一年ぶりに暫定解除した。ガザ地区ラファでは業者が欧州向けカーネーション、25,000本の出荷作業に追われた。」そうです。
25,000本というのは、栽培されている花の一部に過ぎず、残りは「羊のえさにするしかない。」そうです。
エジプトが進めている停戦交渉では封鎖解除も議題となっていますが、イスラエルが今後の輸出を認めるのは困難でしょう。

しかし、初めて知りましたが、ガザ地区で毎年ヨーロッパ向けのカーネーションが6000万本も栽培され、ガザ地区の収入源でもあり、エジプト経由でヨーロッパに送られていたそうです。

それにしても、イスラエルのガザへの攻撃のニュースを見聞きするたび、過去に収容所へ送られ「大量虐殺」の犠牲を強いられ、抑圧された民族が今また他民族に対し同様な「抑圧」を強いているとしか思えません。
言い換えれば、人間というものは決して歴史から教訓を学ぶことなど無いのかもしれません。

ともかく、ガザのカーネーションですが、日本にもオランダ経由で輸入されているのでしょうか?
輸入されるならば、「パレスチナのカーネーション」というメッセージ性の高い商品になることは間違いなく、手に入るなら私は是非欲しいと思ってしまいます。
しかし、
今の日本では多くの人に理解して買ってもらえるのは期待薄でしょうかね?
これだって広義の意味で「フェアトレード」と言えるでしょう?

母の日商戦の備え、イスラエルと交渉して日本に輸入することを企てるような、気骨ある商社マンはいないものですかね?


日曜日, 2月 01, 2009

レイアウト

このブログも3年目になりました。(祝!)
ところが、最近更新が進みません。(私だけ?)

日々雑感の日記ですので、ネタが無いわけではありませんが、昨今の低迷する経済・社会情勢、それに即応しない陳腐な政治家、官僚、と言う憂鬱になりそうな現実のせいか、あるいは単に個人的な気分なのか、ブログの更新にいたりません。

そんな訳?で、レイアウトを若干いじりました。
トップにメンバーブログです。
グループとは関係なく個人の思い入れが出るところです。

特に、信州「草花☆工房」のブログは洗練された秀逸な内容で必見です。
どうぞお楽しみください。

日曜日, 1月 04, 2009

初出荷

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。


今年も何故かクリアな画像は見れ(せ?)ません。あしからず。

本年初出荷です。今年も始まりました。

最良の年にならずとも、最悪の年にならないことを願っています。

おそらく今年も単価は下げていくのでしょうが、一年間休みなく出荷を続けていれば、山あり谷ありで最終的には落ち着くのではと思っています。

谷の連続で這い上がれないことにはならぬようお願いします。

火曜日, 12月 23, 2008

人生を掛ける

花作りに夢を抱き、それに人生を掛けようという独身のあなた。
今、何を考え、行動していますか?


当地、青木村には或る若き女性が黙々と花作りに熱中しています。

そんな女性と共に、その夢を具現化しようと思いませんか?

そう、あなたです。

最良のパートナーとともに開く未来。

一歩踏み出す勇気を持ち、努力しなければ道は開きません。

われこそはと思う方は当ブログの連絡先にプロフィールメールをお寄せください。

詳細を返信・お知らせ致します。

水曜日, 12月 10, 2008

ハナダニ?

ダリアの出荷もそろそろ終了して、球根の掘り上げ作業を進めないといけませんが、遅遅として進まずだらだらと越年してしまいそうです。
そうなると掘り上げてまたすぐ植え付けの時期が来るというような泥縄のつじつま合わせになりそうです。


気温も低下しダリアの開花もゆっくりになっていますが、ここにきてもまだハダニが増殖を続けています。ただ品種によっては葉はきれいなままで、いきなり花ビラにダニがはびこっていることがあります。ハダニというよりもハナダニというところです。
おそらく、葉の裏側よりも上部のほうが温度が高いので、そちらに移動するのだろうと思われます。日中は日差しもあり、夜間は電照の「放熱」もあり暖かいので、下部の葉の裏側よりも上部の花の蕾あたりのほうが生息場所として快適なのかと推測されます。

こちらとしては葉がきれいなのでハダニはいない、またはわずかだろうと思って安心して採花しているのですが、よく見ると花びらあるいはガクにダニが闊歩していることが散見されがっかりしてしまいます。こんな花を知らずに出荷してしまうと当地よりも気温の高いところにいくわけで、ダニが活発に動き出すことでしょう。
現状では薬散やくん煙剤もなかなか決定的な効果がないので廃棄するしか対策はなさそうです。
要するに、そろそろダリア出荷の潮時ということでしょう。


次は冬作に期待、徐々にラナンキュラス、アネモネの出荷量も増えてきました

火曜日, 11月 25, 2008

積もる

昨晩から雪となり、朝にはうっすらと積もっていました。
この時期に積もったのはここ数年の記憶にはありません。
幸い、先週末タイヤ交換を済ませていたので、出荷の朝もあわてずに済みました。


星空の夜は放射冷却で冷え込みが強いのですが、雪降りというのは冷え込みがゆるいので助かります。しかし、助かるのは燃油の消費ということで、朝の出荷作業では寒いのに変わりなく、動きが鈍ります。

この先ますますこういう日々が増えていきますが、出荷はまだまだ続きます

寒さがましても懐が温かくなればいいのですが・・・・。

水曜日, 11月 12, 2008

煙に巻く

久しぶりに夕焼けが望めました。
明日は晴れるのかと思ったら、まだ曇りが続くそうです。

このところ冷え込みはゆるいのですが、日中の曇天で温度が上がらず開花のスピードが落ちています。
今後の見通しはですが、燃料代を考慮しながら年内はダリアの出荷を続けたいと思っています。

このところ日中もハウスを閉め切ることが多くなりましたが、そうなるとまた病虫害が発生してきます。まいどお馴染のダニ、ウドンコ病がちらほら見受けられます。
出荷を続けたいので
拡がる前に防除したいのですが・・・・

この時期、気温が低いと薬散も何かとやりにくいので、煙に巻くことにしました。

果たして、くん煙剤の効果はあるのでしょうか?
過去にも今頃の季節には良く使いましたが、よくわかりません。
アブラムシの場合は比較的効果が目に見えるのですが、それ以外の場合、くん煙剤によって病虫害が治まっているのでしょうか?
実際は気温の低下によって活動が治まっているような気もしますが、
おまじないよりはましというところですかね。

木曜日, 10月 30, 2008

冬の時代

もうすぐ米国の大統領選挙が実施される。
今回の世界的な金融危機の元凶はアメリカであるにもかかわらず、「政治空白」などお構いなしに予定通り選挙は実施される。

さて、日本は? 当事者の米国は選挙を実施するするわけだから、対岸の火事が飛び火してきていると言って、「政治空白」「景気対策」を理由に総選挙を先延ばしにするのは理由にならんだろう。
さっさと総選挙をやって、その結果信任を得たものが政策を実行するのがすじだろう。

バラマキの景気対策をやって、あとから税金で回収するって?
いずれにしろすぐに景気が良くなることはない。
この業界も当分の間「冬の時代」がつづくのか、嗚呼!

この冬も昨年同様の作付けをした。
昨年同様の単価が得られれば良いが・・・・・・。
灯油価格は昨年以上の水準でのスタート、経費はすでに昨年同様ではない。
純利益が圧縮されていく流れは変わらないかと思うと気が重い。

秋風が身にしみる今日この頃。