水曜日, 3月 05, 2008

「聞こう 植物の会話」

先日の朝日新聞の記事より。
「虫に食べられた植物が、化学物質で虫の天敵を呼び寄せ、自らを守る。」


コナガの幼虫に食べられたキャベツが天敵のコナガマユバチにSOS信号を送っていると論文発表したのは00年のことだそうだ。
ベンゼン環を持つ揮発性物質を発生させ天敵を誘引するらしい。
また、アオムシがキャベツについた場合、その天敵アオムシコマユバチにはベンゼン環に結合する物質を変化させ、虫によって発生させる揮発性物質を使い分けるそうだ。

さらに、虫害を受けた固体から発生する物質を周辺の固体は信号として受け取り、「食害の防衛に関する遺伝子」を活性化させ、食害を防ぐ物質を生成し防備するそうだ。

このように化学物質を使った”自己防衛システム”が植物にはあることが明らかになって来たが、将来はこのシステムを応用し、現在の農薬による防除とは異なる防除体系ができるのかもしれない。
今後に大いに期待したい。(特にダニに関し)