先日9月29日売り、世田谷花き出荷分のダリアで、画像のような花傷みが生じました。(画像は世田谷花き Oさん撮影)


同一品種16バケットのうちの一つだけです。過去、このような激しい花傷みが生じたことはありませんでしたので、原因は全く予想がつきません。16分の1ということが何を意味するのか、よくわかりませんが、そこにポイントがあるのだと思います。
28日到着後、10:00PMころにはこの状態だったそうです。もちろん出荷時には問題は無かったので、その後に何かが起こったと推察しております。
花が濡れていたわけでもないので、何か液体がかかったようでも無さそうです。バケットの水に問題があったとも言えますが、80バケットほど出荷して、そのうちの1つにいったい何があったのかわかりません。気体の可能性は?りんごの実を花材として出荷している場合、発生するエチレンガスが害を及ぼすと聞いたことがありますが、実際どういう症状をするのかもわかりません。ただ、気体ですので比重から考えてトラックの荷室の中で空気の滞留する場所ができることもあるように思えます。いずれにしろ、推察にすぎません。ただただ、今後このような事態が生じないことを念ずるのみです。何か知識のある方はご教示ください。
木幡さんのブログのとおり、この時期の虫害が多いです。孵化した直後の幼虫は、花の中心を凝視しないとわかりません。体長2~3ミリ。これを見逃すとすぐに画像のような大きさになりバリバリ食害されてしまいます。さらにそれを見逃すと体長2~3cmもう花の体をなしません。主にオオタバコガですが、シロイチモンジヨトウ、やアオムシも見受けられます。毎週薬剤散布していても防げません。例年なら出荷に大きく影響するほどではありませんが、今年はひどい!ロスの山です。ハウスをネットで囲んで,侵入を防ぐとの指導もありますが、ハウス内の通風が悪くなるのでしたくはありません。ダニを防ぐのにハウスの周りにダニ返し(ねずみ返しのようなアイデア)を設置したら良いと、農文協の本の内容をそっくり熱弁していた普及センターの技師がいましたが、まったく非現実的な対策です。このネット案も同様な気がします。いずれにしろ、はやく気温が下がり虫の活動が治まるのを待つばかりです。現在の出荷品について、完全に虫害のものを除去できる自信はありません。もし虫害があればクレームの対象になることもわかりますが、今年は「多少のことは勘弁してよ!」と言いたくなります。気持ちとしてはヤフオク並みの、ノークレーム、ノーリターン です。