7月がやってきます。
暑さで花が売れない時期ですが、ダリアの出荷が着実に増えています。これも高冷地の宿命でしょうか。まだ本年出荷予定の全品種が揃っていませんが、かなりの品種数、量です。しかし、数が多くても売れなければお金になりません。単価の低迷は毎年恒例で、この時期仕方が無いのですが・・・・・・・。切り戻せばせって??????「これでも(他産地に比べれば)売れている方ですよ。」と市場から言われれば、もっともかと妙に納得したような気になりますが、結局は儲からんのです。
今年も試作品を栽培しています。ゆくゆくは起死回生の一品となって欲しいものですが、試作品ですので株立ち、丈の伸び、露芯等々とわからないことも多いので、実際のところは切花として出荷に向くかどうかは栽培を重ねてからでないと結論は出ません。
さらに、栽培はOKでもある程度の量を出荷しないことには評価も出てこないので、それにはまた数年の歳月を要することになるでしょう。気の長い話です。
ラークスパーの出荷が最盛期を迎えました。この時期の開花は咲き始めるとすぐ咲きあがり、満開になってしまいます。時期的に結実の頃なので早く種子をつけようとする植物の生理がそうさせるのでしょう。高温も関係するのか、頂花(天花)から咲こうとするもの、側枝も同時に咲くものなど季咲きとは異なる開花が見られます。この時期のラークスパーを栽培して20年近くになりますが、未だ納得できる品種に出会えません。立ち枯れやウドンコ病になりやすいもの、穂が短くなってしまうもの、花の間隔が粗くなってしまうものなど難点が見られるものがほとんどです。自分で種取していても、固定していないせいか前年とは異なる形質が現れてしまうこともあります。何年経っても上手く作ることが出来ません。今年もまたです。そうは言っても、耐寒性は抜群で初夏のこの時期に作るには捨てがたい品目です。単価は年々下げていますが、他に代わる品目もあるわけでもないので来年もまた作ることになるでしょう。
当ブログもhananikki2に移行させていただきました。一個人の力、ボランティア精神でこのような素晴らしいサイトを運営していただけることに、感謝と敬意を表したいと思います。個人での運営の方が自由度を確保できるのでそれを重視されているのだと思いますが、いつまでも無料で利用してて良いものかとあらためて思ってしまいます。よくわかりませんが、業界のバナー広告くらい入れても良いのではないでしょうかね?
ダリアの出荷が始まりました。ダニの活動も始まっています。ダリアとダニにこれから6ヵ月ほど振り回される日々が続きます。それと低価格も?いまのところウィルス株は見当たらないので、その心配からは開放されそうです。来週から出荷品種数も増えていきますが、暑さに負けずお買い上げいただけることを期待しています。